作品目録

オオカミと三匹の子ブタ

感謝知らずの男シリーズ

初出誌
「プチフラワー」1991年9月号(1991.9.1) p7~46(40p)
登場人物
オリヴィエ(レヴィ):バレエ・ダンサー。
ミツグ:レヴィと同じバレエ団の団員。
カーク:レヴィと同じバレエ団の団員。
スゥ、ミランダ、ダイアナ、ロジー:レヴィと同じバレエ団の女性ダンサーたち。
大橋ジュン:レヴィと同じバレエ団の女性ダンサー。日本人。
シグ:レヴィの友人。
あらすじ
レヴィは女の子たちに総スカンをくらっている。パートナーへの注文が多く、細かいことにうるさいからだ。自信満々だったレヴィだが、日本人のジュンという女の子がパートナーになって以来、どうも調子が悪い。足をくじいたせいか、うまく身体のバランスがとれず、イライラしてうまくいかない。次第にジュンにもあきれられていく。今まで自己管理がどうのと女の子たちに口うるさく言っていたレヴィが、逆にジュンにいろいろと言われるようになってしまっている。
そして公演の前日、古くなった試供品のシャンプーで髪を洗ったせいで、当日顔が腫れてしまって、舞台に立てなくなってしまう。ジュンに「最低」と言われたレヴィは…
コメント
「感謝知らずの男」第2作です。他人を寄せ付けず、その分自分にも厳しかったレヴィが自分にも弱点があるのだということを知る良い機会になったお話です。往々にして、挫折の経験のない人は他人への要求が厳しくなりがちですね。もちろん厳しいのは良いことなのですが、少し気配りしたらいろいろうまくいくことが多いのは、日本の会社でもパリのダンサーでも同じなんだなと思います。
この作品にイグアナが登場します。「進化する夢を見ている」とレヴィは思うのですが、進化しないまま夢だけ見ているのはイヤだと、レヴィが一発逆転をするきっかけになった動物です。この後、「イグアナの娘」で再登場します。

2010.7.26

収録書籍
感謝知らずの男(プチフラワーコミックス35)

感謝知らずの男(プチフラワーコミックス)小学館 1992.8

感謝知らずの男


感謝知らずの男 小学館叢書 1996.7

感謝知らずの男

感謝知らずの男 小学館文庫 2000.9.10

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カタルシス