感謝知らずの男

ダンサーのレヴィは不眠症に悩まされていた。靜かに安らげる部屋を求めて、彼が引っ越した先の隣人とは…。自分の生命力と対人関係に自信が持てないナイーブな青年の内面を、著者独特のタッチで描いた人気のシリーズ、待望の単行本化。

バレエダンサーのレヴィはいつも不機嫌。このところの彼は不眠症で、唯一の望みは眠ること。安らぎを求めて静かな部屋に引っ越したつもりが、隣人はレヴィの点滴、典型的な世話焼きタイプ。しかもいつのまにやら三角関係に巻き込まれている…。表題作から「オオカミと三匹の子ブタ」「狂おしい月星」と続くレヴィ・シリーズに「海賊と姫君」「ジュリエットの恋人」を収めた5つの傑作バレエ短編集。