- 初出誌
- 「週刊朝日百科 動物たちの地球」1991年6月23日 第1号~72号(全72回連載)(「週刊朝日百科」第805号~884号)
- ※表3に毎週6コマづつ。読み切りカラー。大きさ85×200mm
- 登場人物
-
ポン:毛玉のような宇宙人。謎の生物「いるかいないか」を探して地球にやってきた。
アックン:ポンを拾った地球人の幼児。
ミミコ:アックンの姉。推定小学校1年生ぐらい。
パパ:アックンとミミコの父。画家。数年前“ママ”をなくす。
花畑さん:58話で突然登場する。パパのファン。ポンの空間移動用“ドア”が故障して、家ごと地球上をさまよいだしたので帰れなくなり、最終回までお手伝いさんとして同居することになる。
- あらすじ
- ある日、散歩をするアックンとミミコはへんな異星人、ポンをひろう。彼は、伝説上の地球の生物「いるかいないか」を探すために地球にやってきたのだった。
- はじめペットとして 同居をはじめるポンであったが、やがてアックンの家族としてとても重要な位置を占めるようになる。パパによって、ポンの空間移動機は風呂場のドアとしてとりつけられたため、地球上のどこかと つながるようになる。
- 毎週、そのドアを抜けてやって来る動物達との大騒ぎがもちあがる。
- だが、時間はすぎるのに、ポンの探す「いるかいないか」は見つからない。1万年に1度の繁殖のため星に帰る日が近づき、いらだつポンであった。はたして「いるかいないか」の正体はなんだったのか…?
- コメント
- 「とってもしあわせモトちゃん」っぽい雰囲気の丸い絵の6コマコメディ。カラーでたいへんきれいなものですが、これだけまとめて単行本化を先生がなさりたいかというと、微妙な感じですね。ファンはもちろん読みたいのですが…。
- 動物にまつわる百科事典の週刊版のような雑誌に連載されていたものなので、生物にまつわる作品です。それも「しあわせになれる」といういきものを探すという深淵なテーマですが、そこら辺は割合クールに、おもしろく、時々ディープに、ささっと読めるように描かれています。
- そして、ちゃんと探していたものは見つかるのです。バランス良くエンターテイメントにしあげているところはさすがです。
- 「週刊朝日百科 動物たちの地球」全144巻。断捨利と言うと最初に捨てられそうなもので、結構放出品が出て参りました。お値段もだいぶいい感じに下がって来ましたので購入してみました。たいへん気が引けましたが、前半半分の72巻の表3を切り取って残りはすべて捨てました。もったいないですが、全部もっているのはたいへんなので。
2011.10.27
- 収録書籍
- 単行本未収録
- 投稿
- 「とってもすてきなモトちゃん」地球の危機編とおなじような雰囲気をもった連載6こままんがです。
- 萩尾先生はさめた生物感をもっているので、安心して読めます。けっこう専門的な生物学用語解説が反対のページにあるのですが違和感がありません。
- それにしても、有能なお手伝いさんというのは、コメディの萩尾作品には欠かせないキャラクターですね。あまりにも突然花畑さんが登場するので、もしかしたら幕引きは未定のまま連載開始したのでしょうか…。
- ちょっと入手に費用がかかったのですが、けっこう美しい写真が多いので、70%満足ですね。しかし単行本になる可能性はないのでしょうかね。あちこちで話題にすればそのうちにエッセイ集のように忘れた頃にでるのかな...それでも20年は待てないな.
1998.4.30 ひで
週刊朝日百科 動物たちの地球
1991年6月23日号
感謝知らずの男
オオカミと三匹の子ブタ