作品目録

メリーベルと銀のばら

ポーの一族シリーズ

初出誌
「別冊少女コミック」1973年1~3月号 158p
第1話:1973年1月号 p453~483(31p)
第2話:1973年2月号 p419~449(31p)
最終話:1973年3月号 p417~447(31p)
受賞
第21回(1975年度)小学館漫画賞受賞(「ポーの一族」シリーズとして)
登場人物
エドガー
メリーベル
ハンナ・ポー:エドガーとメリーベルの育ての親。ポーの一族の長の妻。
レダ:ハンナ・ポーの小間使い。
フランク・ポーツネル:男爵。
シーラ:ポーツネルの妻となる
ビルおやじ:パンパネラに妻を殺され、復習のチャンスをうかがうスコッティ村の村人。
ペッペ:ビルの息子
キング・ポー:ポーの一族の長。
オズワルド:エヴァンズ伯爵とエヴァンズ伯爵夫人の長子
ユーシス:エヴァンズ伯爵夫人の不義の子
エヴァンズ伯爵:エドガー、メリーベル、オズワルドの父
エヴァンズ伯爵夫人
マドンナ:オズワルドの恋人
あらすじ
森の中に捨てられていた4歳のエドガーとまだ赤ん坊のメリーベルはハンナ・ポーに拾われ、スコッティの村の近くにあるポーの館で養育される。エドガーは村の子供たちと一緒になって遊ぶやんちゃな子に成長した。
エドガーが11歳、メリーベルが7歳のときにシーラとフランク・ポーツネルが館にやってくる。ポーツネルはシーラと結婚するため、5年待ったという。深夜、館では結婚の儀式が行われ、大勢の人が集まって来る。儀式はシーラの首にエネジーを送り込むというもの。その場面を見てしまったエドガーは、シーラが殺されたと思いこみ、逃げ出すがすぐに連れ戻される。秘密を知られたため、エドガーを殺せという他の一族に対し、ハンナ・ポーは10年経ったら一族に加えると言う。メリーベルを人質にとられ、エドガーは一族に加わることを承知するが、メリーベルを巻き込みたくないため、
エドガーが14歳、メリーベルが10歳のとき、執拗にハンナ・ポーをねらっていた村人ビルおやじにハンナ・ポーが殺され、レダがビルから血を吸っているところを、ビルの息子ペッペに見られてしまう。一族は村人から襲撃されることを予測し、館を捨てて逃げる相談をしていたところ、眠っていた長、キング・ポーが目覚めた。エドガーは一族に加えるにはまだ幼すぎるが、それがハンナ・ポーの望みであったなら、とキング・ポーがエドガーに血を送り込む。エドガーの体が徐々に変化していく。
一方、美しい少女に成長したメリーベルはエドガーを忘れてはいなかった…
コメント
エドガーとメリーベルの兄妹がポーの一族に加わった事情を描いた作品。大きくわけて二つの物語です。一つは幼いエドガーとメリーベルの物語でエドガーが一族に加わるまでを描いたもの。もう一つはメリーベルとエヴァンズ家の物語で、メリーベルが一族に加わるまでを描いたものと言えます。両作品とも暗い一面と明るい一面がそれぞれあり、二人の幼い兄弟の幸福な日々、メリーベルの少女の日々といった明るく幸福な日々が描かれることによって、パンパネラとして生きることの悲しさや寂しさが際だつように見えます。
メリーベルとユーシスの出会いのシーンに出てくる歌は先生の創作なんでしょうか?ここは本当にあちらこちらでパロディになりました。葉っぱに絡んだメリーベルの髪をユーシスがほどいてあげるシーンです。
この作品で一番魅力的な人物はなんと言ってもオズワルドでしょう。キザでロマンチストで、寂しがり屋で世話好きで優しい男です。ちょっとオスカーの系列ですよね。エドガー、メリーベルやユーシスにおいていかれ「みんなわたしをおいていった」と泣くオズワルドへ向けていう「なにもかもとりもどせますとも」という最後のマドンナの台詞が好きです。読む度に胸に迫ります。

2010.4.22

収録書籍
ポーの一族 第2巻(フラワー・コミックス2)

ポーの一族 2 フラワーコミックス 小学館 1974.7

萩尾望都作品集 第7巻 ポーの一族 2

萩尾望都作品集 7 ポーの一族 2 小学館 1977.12

ポーの一族 第1巻

ポーの一族 第1巻 小学館叢書 1988.7

ポーの一族 第2巻

ポーの一族 第2巻 小学館文庫 1998.8.10

パーフェクトセレクション1

Perfect Selection 6 ポーの一族 I 小学館 2007.11

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