作品目録

ユニコーン

ポーの一族シリーズ

初出誌
vol.I わたしに触れるな:「flowers」2018年7月号(2018.5.28) p3~43(40p)
登場人物
エドガー
ファルカ:エドガーとアランの友人。
アーサー:クエントン卿。エドガーの古くからの友人
シルバー:現在のポーの村の管理人
バリー/ダイモン:
あらすじ
2016年、ドイツのミュンヘン。ファルカはエドガーがやってくるのを待っていた。実に40年ぶりの再会となるのだ。ファルカはずっとエドガーを探していたが見つけられなかった。それが突然アーサーから連絡が入ったのだ。久しぶりに会ったエドガーは痩せ、触れることもできない。陽にあたるのもよくないようだ。そこへダイモンと呼ばれる男と今はポーの村の管理をしているシルバーが現れ…。
コメント
「ポーの一族」は1976年の「エディス」が最終作でした。「春の夢」は第二次世界大戦中なので、その前のお話になります。今回はいよいよ、エディス」の後のエドガー、現代のエドガーが描かれます。
「エディス」でアランを失ったエドガーはどこにいったのか。これが最大の謎でした。そしてアランは本当に消えてなくなってしまったのか…。
「春の夢」は先生が「第二次世界大戦中の二人を描きたかった」という動機で始められたものです。その際にいくつかこれまでの連載での謎を解きあかすシーンがあり、そしてこの先につなぎそうな話もありました。だから更に続編を出すというのは驚かなかったのですが、こういう内容になるとは。「春の夢」を描いた際に「エドガーが本当に大事なキャラクターであることを改めて知った」という趣旨のことをおっしゃっていました。おそらく萩尾先生はエドガーを一人ぼっちで時の波間においてきたことを、かわいそうに思ったのではないかなと。だから私はアランが何らかの形で復活すると信じています。
「無垢」が欲しいというエドガー。怪物になってしまったエドガー。アランを取り戻すためなら何にでもなると言うエドガー。本来エドガーは矛盾を抱えた存在で、すましたキャラクターではないのです。そのことをあらためて思い起こしました。

2018.5.28

バス停にて