作品目録

エディス

ポーの一族シリーズ

初出誌
「別冊少女コミック」1976年4月号~6月号 83p
前編:1976年4月号(1976.4.1) p271~292(21p)
中編:1976年5月号(1976.5.1) p69~99(31p)
後編:1976年6月号(1976.6.1) p101~131(31p)
受賞
第21回(1975年度)小学館漫画賞受賞(「ポーの一族」シリーズとして)
登場人物
エドガー
アラン
エディス・エヴァンズ :オズワルド・オー・エヴァンズの子孫。ランプトン館で亡くなったシャーロッテ・エヴァンズの妹。
ヘンリー・エヴァンズ:エヴァンズ家の長男。表向きは古物商だが盗品売買で妹を育てている。
ロジャー・エヴァンズ:エヴァンズ家の次男。兄と一緒に商売をしている。
ジョン・オービン:伝承文化の研究者。エドガーをずっと追い続けている。
プランタン:フランスの女刑事。ヤクの密売を追って、ヘンリーたちと取引をする。「この娘売ります!」に同一人物らしきキャラクターが登場している
あらすじ
ロンドン。エドガーとアランはエドガーによく似た女の子と出会う。彼女は10年前ランプトン館の火事で死んだシャーロッテの妹・エディスだった。アランは火事のときに持ち出したランプトンの絵を、作者のアーサー・クエントン卿に預けていた。表向きは死んだことになっているクエントン卿だが、実際はエドガーたちの仲間になっていて、ストラトフォードに住んでいる。アランはクエントン卿から絵を受け取り、エディスに届ける。その絵のせいでシャーロッテは死んだのだ。アランはシャーロッテを救えなかったことに負い目を感じていた。
エディスには兄が二人いた。ロジャーとヘンリーは表向きは古物商だが、裏では盗品の売買をして、妹を育てていた。彼らのボスを追っているフランスの刑事がおとり捜査でやってくる。このとき、ボビィといういつも盗品を持ち込む取引相手が殺され、殺した犯人2人がロジャー・ヘンリーとプランタンに罪をなすりつけようとするが、隠れていたエドガーに顔を見られ、エドガーを銃で撃つ。撃たれたエドガーは……。
コメント
「ポーの一族」のエンディングはエディスという愛すべきキャラクターを登場させ、現代で区切りをつけました。「愛すれば愛するほど幸せにしてやれないもどかしさに後悔する」というエドガーが今でもメリーベルを思っていたことをアランは知ります。アランは自分がやはりメリーベルに身代わりでしかないことに気づき、エディスを愛しているけれど、それはいったい何なのだろうと考え始めたところで、アランが消滅します。シャーロッテが死んだときと、まるで同じ状況です。
アランを失ったエドガーは果たしてどこへ行ったのでしょうか?オービンの言うように「エドガーは確かにいた」としか書かれていません。
でも、オービンの物語はここから始まります。そしてそれは後生に伝わっていくことでしょう。

2010.6.3

収録書籍
ポーの一族 第5巻(フラワー・コミックス5)

ポーの一族 5 フラワーコミックス 小学館 1976.9

萩尾望都作品集 第9巻 ポーの一族 4

萩尾望都作品集 9 ポーの一族 4 小学館 1978.1

ポーの一族 第3巻

ポーの一族 第3巻 小学館叢書 1988.7

ポーの一族 第3巻

ポーの一族 第3巻 小学館文庫 1998.8.10

パーフェクトセレクション7

Perfect Selection 7 ポーの一族 II 小学館 2007.11

花と光の中

湖畔にて