作品目録

すきとおった銀の髪

ポーの一族シリーズ

初出誌
「別冊少女コミック」1972年3月号(1972.3.1) p349~364(16p)
受賞
第21回(1975年度)小学館漫画賞受賞(「ポーの一族」シリーズとして)
あらすじ
14歳のチャールズは家庭教師について勉強している。午後になって姉のアンナのピアノの音が聞こえてくると、家庭教師はそわそわしていなくなってしまう。そこでチャールズは出かけて行く。外は春。
チャールズは町はずれの古い屋敷でメリーベルという少女と出会う。一目で恋に落ちたチャールズは足しげく通って遊ぶが、その屋敷は気味が悪いと評判が悪い。
メリーベルには兄のエドガーがいる。チャールズは自分と同じ年のはずのエドガーの百も歳をとったかのような冷たい青い目が気になる。
メリーベルは昔おばあさんに教わったという歌を歌う。兄と二人を育ててくれたおばあさんがなくなると今の両親が親代わりにひきとってくれたが、いつも旅行をしていて一つところにいないと語る。
春が終わらないうちにメリーベルとその一家は引っ越して行く。それから30年あまりを経ても、チャールズの心の中にいる少女は成長しないまま、初恋は時間が止まったままである。
銀婚式の日、チャールズは町でメリーベルそっくりの少女に出会うが…
コメント
名作「ポーの一族」の幕開けは意外なほどさらりとしていました。雑誌掲載時とまったく同じ順序で排列したのは「パーフェクトセレクション」が初で、これで作品発表順に沿って読むことが出来ます。
しかしこれから始まる壮大な物語に、これほどふさわいしい幕開けはありません。何故二人は歳をとらないのか?エドガーの暗く冷たい青い目は何を語ろうとしているのか?伏線が上手く織り込まれています。
明るくかわいい物語に一見見えますが、その中に影を投げかけているのがエドガー。彼の存在の不気味さがより一層浮き上がるように仕上がっているようです。
オープニングはピアノの音。エンディングは歌で終わります。そのせいもあり、物語全体が音楽のようなリズムで語られていきます。
「メリーベルおいで」。これは確かにマンガで、絵がエドガーだからこそ出来るワザなんですが、私には前編に流れる音楽が、この瞬間だけカットアウトされているように聞こえます。非常にイメージが膨らむシーンだと思いました。
この印象を、そのままラジオドラマの第一期の作品が反映されていました。これは私の記憶なのですが、今でも聞くことができないのが非常に残念です。
収録書籍
ポーの一族 第1巻(フラワー・コミックス1)

ポーの一族 1 フラワーコミックス 小学館 1974.6

萩尾望都作品集 第6巻 ポーの一族 1

萩尾望都作品集 6 ポーの一族 1 小学館 1977.11

ポーの一族 第1巻

ポーの一族 第1巻 小学館叢書 1988.7

ポーの一族 第1巻

ポーの一族 第1巻 小学館文庫 1998.8.10

パーフェクトセレクション1

Perfect Selection 6 ポーの一族 I 小学館 2007.11

みつくにの娘

ごめんあそばせ!