作品目録

白き森白き少年の笛

 

初出誌
「週刊少女コミック」1971年第45号(1971年11月7日号) p203~234(32p)
あらすじ
10歳になったばかりのマリアが古い田舎の家に引っ越してきた。散歩をしていたマリアは森の中で金髪の少年に出会う。まるでおにごっこのように楽しそうに森の中を逃げる少年。
家に帰ると「エドワード・フォスターの十歳のバースディに描く」と題する絵が飾ってあり、彼はその絵の少年とそっくりだった。しかし、絵は11年も前に描かれたものであった。
エディに会うため森に出かけたマリアは笛の音を聞く。音を頼りに歩いていくと、茂みにかくれた使っていない古井戸に落ちそうになるが、エディに助けられる。エディは前にもこの井戸に落ちた子がいることを語る。
母親がマリアを探しに森にやってくる。エディがそこにいると、マリアの指さす方を見て母親は愕然とする。彼女にはエディの姿は見えなかった。
コメント
幽霊の登場です。萩尾先生の作品には意外と幽霊は出てこないのです。ファンタジーを描く方にはおなじみだと思うのですが、意図的に使われていないのだと思います。
森は「ビアンカ」の時のように神秘的に描かれています。光というものを非常に強く意識している様子がうかがわれます。
収録書籍
11月のギムナジウム―ロマン短編集

11月のギムナジウム―ロマン短編集 小学館文庫 1976.4

萩尾望都作品集 第4巻 セーラ・ヒルの聖夜

萩尾望都作品集 4 セーラ・ヒルの聖夜 小学館 1977.5

ポーの一族 第2巻

ポーの一族 第2巻 小学館叢書 1988.8


11月のギムナジウム

11月のギムナジウム 小学館文庫(新版) 1995.12

入手しやすい本作品収録の単行本 11月のギムナジウム

11月のギムナジウム 小学館文庫(新版) 1995.12

amazonで購入する
参考情報
翻訳:フランス語

11月のギムナジウム

白い鳥になった少女