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- 初出誌
- 「プチフラワー」1990年11月号(1990.11.1) p155~186(32p)
- 登場人物
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オーク:フォレスト一の大金持ち。
グラッセ:オークの婚約者。
ミア:グラッセの姉。
アロン:オークの弟。ロックスターだったが落ちぶれて戻ってきた。
- あらすじ
- 明日は富豪のオークとグラッセの結婚式。式を仕切るのはグラッセの姉のミアで、招待客は2,000人と、大きな式になる予定だった。家を出てロックスターになり、売れなくなって実家に帰って来ていたアロンはグラッセの初恋の人。ミアにも強く勧められ、最初はオークとの結婚を喜んだグラッセだったが、次第にオークがつまらない男に思えてきて、アロンと駆け落ちしてしまった。
- 小型の宇宙ヨットで逃げるアロンとグラッセを追って、宇宙船でオークとミアが追いかける。ヨットが下りたところは惑星オーベロン。この時期は着陸禁止になっているが、ヨットが事故にあったようで、ふらふらと下りていく。仕方なくオークとミアも追いかけて着陸する。
- オーベロンは卵のようなツルツルの岩ばかりだった。ヨットを下りてさらに逃げるアロンとグラッセをオークとミアは追いかけるが…
- コメント
- 楽しいSFラブコメディです。容姿コンプレックスが解消されていくお話は短篇でわかりやすく作りやすいので少女漫画には比較的多いのですが、先生の場合、最初は本当にブスなんです。でも徐々にかわいくなり、きれいに見えていく。その画力がないと、説得力がありません。
- ご存じシェイクスピアの「真夏の夜の夢」をもじったタイトルの作品です。2組の男女の恋のどたばた劇であること、森が舞台であること、酔ったような一夜の後大円団で収まること、といった点は似せているようです。それから、この星の住人である「パック族」は妖精のトリックスターの代表格である「パック」から、惑星の名前の「オーベロン」は妖精の王、「ミア」は主人公の「ハーミア」からいただいたものかと思います。
- ミアはかわいいと私も思います。お幸せに。
2010.8.10
- 収録書籍
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A-A’―SF傑作選 小学館叢書 1995.9
半神 小学館文庫(新版) 1996.9
ローマへの道
ロットバルト