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ラーギニー
- 初出誌
- 「SFマガジン」1980年2月号（1980.2.1） p289～304（16p）
- 登場人物
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長い黒髪の青年：主人公。考え込む時指を噛む癖がある
七人姉妹の踊り子：神々のための恋歌を歌い、踊る美しい娘達
- あらすじ
- 古代インドの神話的世界が舞台、と思っていると‥。星を回し、世界を続けていくために、サッシャ、リシャバ、ガンダーラ、マッデイヤマ、パンチャマ、ダイバダ、ニシャッダ、という名の七人姉妹がタンブーラという楽器をかき鳴らしながら、毎日かわるがわる切ない恋歌を歌い続ける。歌を聴いている長い黒髪の青年に、サッシャが惹かれ始めた時、世界に異変が訪れる。
- コメント
- このまゆのようなものの中に入って眠り、夢を見ている、という姿はたいへん美しく、穏やかなものなのに、実は大事故であるということが衝撃でした。とても不思議な雰囲気で満載です。ここにあるイメージが発展して「銀の三角」へと向かって行ったのでしょう。
- 収録書籍
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金銀砂岸（イラスト集） 新書館 1980.8
萩尾望都作品集・第二期 9 半神 小学館 1985.3
A-A’―SF傑作選 小学館叢書 1995.9
半神 小学館文庫（新版） 1996.9
金銀砂岸（増補改訂版） ブッキング 2006.8.31
Comic S 早川書房創立70周年記念コミックアンソロジーSF篇 2016.1.22
- 投稿
- 16ページのSF短編。題材的には「百億の昼と千億の夜」を思わせるが、それをこの枚数で描き尽くすという高密度な作品。「音」と「世界」の関係にカギがあると言う点では「銀の三角」にも通じている。読んでいて荘子の胡蝶の夢の話を思い出す。「わたしのこころはあなたのことばかり」というリフレインにのせて、夢の中の「恋」のせつなさが胸に迫ってくる。
2011.10.27
2005.2.9 へびいちごさん
半神 小学館文庫（新版） 1996.9
