妖精なんているものか!外交官のバーバーは思った。だが、ここヨクシャーの片田舎では事情が違う。聖ヨハネ前夜祭ともなれば、妖精のために牛乳を出しておかねばならない。さもなければ妖精が禍をもたらす――そう信じられていた。ところが、頑迷な合理主義者のバーバー、すべて迷信だ、とばかりに牛乳を飲み干すと、なんとスコッチを替わりの供物とした!おかげで、彼は酔った小鬼に妖精の国に連れてこられる始末。しかも、妖精の国開闢以来の厄介な出来事に巻きこまれてしまった!?名コンビが『真夏の夜の夢』をふまえて描いた傑作。
著者 | L. S. ディ・キャンプ,F. プラット |
訳者 | 浅羽莢子 |
出版社 | 早川書房 |
発行年月 | 1980.6.15 |
叢書名 | ハヤカワ文庫FT20 |
ISBN | 4-15-020020-3 |
原題 | Land of Unreason : L. Sprague De Camp,Fletcher Pratt |