作品目録

熱夢の女王 上

熱夢の女王 上

妖魔の君、闇の公子アズュラーンは、かつて一時の戯れに人間の娘と交わって世継をなした。だが、闇の公子は己れの種から生じた娘をアズュリアズと名付けただけで後は顧みず、人界はもとより妖魔の都からも遠く離れた幻の孤島に幽閉した。そして妖魔の暦で17年の歳月が流れた時、おそれおおくもアズュラーンの娘を人界に連れ出した男がいた―惑乱の公子チャズである。もちろん、宿敵チャズの奸計を黙認するような闇の公子ではない。アズュラーンは、孤島を脱出するやたちまち恋に落ちた二人の仲を裂き、チャズに恐るべき刑罰を与えるが…。

著者タニス・リー
訳者浅羽莢子
出版社早川書房
発行年月1989.3.31
叢書名ハヤカワ文庫FT121
ISBN4-15-020121-8
原題Delirium's Mistress : Tanith Lee

熱夢の女王 下

熱夢の女王 下

この世に生まれ出た己れの使命を父たる闇の公子に悟らされ、今やアズュリアズは邪な女神として地上の三分の一を、悪業の数々を織りなす舞台として支配していた。実際、女神の治世は残虐非道を極めていた。というのも女神の冷酷な戯事は、闇の公子の指示に基いて神々の非道や無関心を人間に教えるためのものであったからだ。これを天界の神々が快く思うわけがない。アズュラーンの娘を懲らすべく、地上に派遣したは天使にして戦士三たり。片や、わが娘を守らんと人界へ赴く闇の公子。かくて、妖魔の父娘と天界の使者との究極の決戦が始まった。

著者タニス・リー
訳者浅羽莢子
出版社早川書房
発行年月1989.3.31
叢書名ハヤカワ文庫FT122
ISBN4-15-020122-6
原題Delirium's Mistress : Tanith Lee

銀河赤道祭

魔道師の杖