作品目録

うそうそ(しゃばけ漫画)

 

初出誌
「小説新潮」2014年8月号(2014.8.22) p457~487(32p)
登場人物
仁吉:長崎屋の手代。実は白沢(はくたく)。
佐助:長崎屋の手代。実は犬神。
一太郎:薬種問屋、長崎屋の若だんな。妖(あやかし)と人間のクオーター。
松之助:一太郎の兄。
皮衣(かわごろも)様:一太郎の祖母。
白孔(はくこう):皮衣の使い。
御使(みつかい):山神の使い。天狗。
お比女:山神の娘。神と人間のハーフ。
蒼天坊:お比女を守る天狗。
あらすじ
佐助と仁吉は若だんなの箱根湯治の出来事を遡り、反省会を開いている。
コメント
「しゃばけ漫画」は畠中恵さんの小説の「しゃばけ」シリーズを漫画化したもので、『小説新潮』誌上でさまざまな漫画家が執筆してきました。原作そのままを漫画化した作品あり、原作のある作品のイメージをベースにしたオリジナル作品もあります。
「しゃばけ」シリーズはファンタジー時代劇で、江戸の大店長崎屋の一人息子である若だんなを妖し(あやかし)の白沢と犬神(人間の姿では仁吉と佐助)が守っています。若だんなは妖怪の血を1/4引くので、そのまわりに妖しが集まってきます。彼はとても身体が弱いのですが、頭の回転が速く、芯の強い青年で、妖しにまつわる事件を次々解決していきます。
萩尾先生は2011年11月に発売された畠中恵さんの「ころころろ」(新潮文庫)の巻末で畠中さんと対談されました。畠中恵さんはこの「しゃばけ」シリーズで日本ファンタジーノベル大賞を受賞され、萩尾先生はこの賞の審査員をされていました。そういったご縁での漫画化と思われます。
萩尾先生は12回目の登場で、おそらくは「しゃばけ漫画」という一冊のアンソロジーとして刊行されるものと思われます。
○しゃばけ漫画一覧
一ノ巻上野顕太郎「狐者異(こわい)」2013年9月号
二ノ巻雲田はるこ「ほうほうのてい」2013年10月号
三ノ巻えすとえむ「月に妖(あやかし)」2013年11月号
四ノ巻安田弘之「しゃばけ異聞 のっぺら嬢」2013年12月号
五ノ巻鈴木志保「ドリフのゆうれい」2014年1月号
六ノ巻つばな「動く影」2014年2月号
七ノ巻吉川景都「星のこんぺいとう」2014年3月号
八ノ巻村上たかし「あやかし帳」2014年4月号
九ノ巻紗久楽さわ「きみめぐり」2014年5月号
十ノ巻岩岡ヒサエ「はるがいくよ」2014年6月号
十一ノ巻みもり「仁吉の思い人」2014年7月号
十二ノ巻 萩尾望都「うそうそ」2014年8月号
十三ノ巻 高橋留美子「屏風の中」2014年9月号

2014.7.26

収録書籍
しゃばけ漫画 佐助の巻

しゃばけ漫画 佐助の巻 新潮社 2014.12.5
(p9~40)

しゃばけ漫画 佐助の巻

しゃばけ漫画 佐助の巻 新潮文庫 2016.12.1
(p11~42)

入手しやすい本作品収録の単行本 しゃばけ漫画 佐助の巻

しゃばけ漫画 佐助の巻 新潮文庫 2016.12.1

amazonで購入する

福島ドライヴ

由良の門を