作品目録

この娘うります!

 

初出誌
「週刊少女コミック」1975年6~16号 195p
第1話:1975年第6号(1975年2月2日号) p9~35(27p)
第2話:1975年第7号(1975年2月9日号) p55~71(16p)
第3話:1975年第8号(1975年2月16日号) p7~31(26p)
第4話:1975年第9号(1975年2月23日号) p55~73(19p)
第5話:1975年第10号(1975年3月2日号) p179~193(15p)
第6話:1975年第11号(1975年3月9日号) p55~73(19p)
第7話:1975年第12号(1975年3月16日号) p169~184(16p)
第8話:1975年第13号(1975年3月23日号) p213~227(15p)
第9話:1975年第14号(1975年3月30日号) p181~197(17p)
第10話:1975年第15号(1975年4月6日号) p77~93(17p)
第11話:1975年第16号(1975年4月13日号) p179~195(17p)
ドミニク(ドミ)・シトロン:15歳の女学生
シトロン:ドミの父親。少女服のデザイナー。34歳。妻を亡くして10年、一人でドミを育ててきた。
プランタン:ボードリアン・モデルハウスのたまご。男装の似合う女性。
クラビー(クラバット):ボードリアン・モデルハウスのたまごでプランタンの弟。オウムのワトソンくんを連れている。
ポーレット:ボードリアン・モデルハウスのたまご。
コリン:ボードリアン・モデルハウスのたまご。
ボードリアン:ボードリアン・モデルハウスのボス
サンスベール:カメラマン
プチット(プチ):ドミの学校の友達
パピヨン(パピ):ドミの学校の友達
マイク: 英国の俳優。
ナニィ:ドミの家の家政婦
オランジュ、ペーシュ、フレーズ:ナニィの飼っている猫。三つ子。
グリエーヌ、ブール、フロマージュ:ルアンにいた頃のクラビーの婚約者。ブイィー商会の三つ子。
あらすじ
舞台は花の都パリ。父親に大切に育てられた堅物のパリジェンヌが15歳の誕生日を迎えた日から物語は始まる。真面目一本だった彼女がモデルの世界に足を踏み込んでまき起こる騒動が描かれる。
コメント
「ケーキケーキケーキ」以来のパリでしょうか?しかもモデルの世界なもんだから華やかなこと。割合少女マンガらしい少女マンガと言えるでしょう。ドタバタ・ラブコメで、とても楽しい作品です。
主人公は典型的なラブ・コメの主人公。明るくて素直で快活で。相手役もシャイで真っ直ぐな典型的なヒーロー像です。まあ、そんな中でキャラクターとして秀逸なのがプランタンでしょう。肩幅気にしてる美人なんてお目にかかりたい。
登場するイタリアの映画監督・FFってのは当然フェデリコ・フェリーニでしょう。最初にドミが見る映画がアラン・ドロンコンの「雑食生活」。これはアラン・ドロンの「甘い生活」という組み合わせでしょう(もちろん「甘い生活」はアラン・ドロンはありません)。また、彼の新作はいつもの二人を主役にして…というあたりは、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンのことで、その二人が若いもんにはかなわんと、この時代で既に言っていますね。
ドミの友達のプチとパピは「ミーア」に出てきたプチとパピですね。名前は若干違いますが。この後、プランタンは「エディス」に登場します。わざわざ「女刑事」と名乗っているところが笑えます。
収録書籍
萩尾望都作品集 第15巻 この娘うります

萩尾望都作品集 15 この娘うります 小学館 1977.6

この娘うります!

この娘うります! 白泉社文庫 1996.9

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