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10月の少女たち
- 初出誌
- 「COM」1971年10月号（1971.10.1） p179～202（24p）
- 登場人物
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トウラ：12～13歳くらいの女の子
ロビー：トウラの隣に住む同じ年の男の子
鈴木真知子：高校生
米山行（こう）：高校生。真知子の家に下宿する
フライシー：デザインの勉強中の学生
ジェフ：設計会社に勤める社会人
- あらすじ
- その１・トウラ：お隣のロビーと宿題をしている時、学校で話題になっているキスをしてもらおうとしたトゥラだが．．．
- その２・真知子：恋愛小説ばかり読んでいる夢想家の真知子の家に父親の知人の息子という少年が下宿することになる。真知子の想像する男性とは全く異質の粗雑な少年・行（こう）に反発していたが．．．
- その３・フライシー：デザイナーの学校に通っているフライシーは４週間前に公園で出会って付き合い始めたジェフからプロポーズされる。結婚という言葉に戸惑うフライシーだが．．．
- コメント
- 3編の短篇を集めたオムニバス形式の作品。掲載誌は『COM』です。「ポーチで少女が小犬と」は投稿でしたが、『COM』で少女まんが特集を組んだ時には執筆依頼されて描かれたものだそうです。編集者は飯田耕一郎さんです。
- すばらしくテンポの良い物語です。季節は秋。三つの恋の物語です。
- 全員が恋に恋するような少女ですが、彼女らの年齢が少しずつ上がって行きます。トゥラは小学生くらい、真知子は高校生、フライシーは18歳。トゥラの方が真知子より年齢が低いですが、より行動的な恋に恋する少女といった感じです。
- フライシーは恋から結婚へ踏み切る、おとぎ話の主人公から大人の女性へと踏み出す存在として描かれています。徐々にステップをあげていくわけです。
- 得意最後のフライシーの話は、アメリカが舞台だと思いますが、1960年代～70年代のイタリア映画のようです。とても雰囲気がありますね。その頃イタリア映画ではオムニバスの短編映画集がよく作られていたので、そういう印象をもったのかもしれません。
- 収録書籍
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ポーの一族 2 フラワーコミックス 小学館 1974.7
11人いる！―SFロマン傑作選 小学館文庫 1976.7
萩尾望都作品集 5 3月ウサギが集団で 小学館 1977.2
10月の少女たち 小学館文庫 2012.10.18
COM傑作選 1970～1971 ちくま文庫 2015.4.10 p305～328
2010.8.11
10月の少女たち 小学館文庫 2012.10.18
