単行本

小説・戯曲・評論・エッセイ集・対談集

萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界―女子美での講義より

萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界

萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界

著者萩尾望都
出版社ビジネス社
刊行年月2020.9.1
頁数200p
定価1,400円+税
ISBN978-4-8284-2202-2

目次

はじめに女子美の本ができた理由萩尾望都p2~3
第1章宇宙飛行士・山崎直子さんとの対談 宇宙・女性・漫画(2014.7.21)
『11人いる!』の試験は実際の宇宙飛行士の試験にもある!
宇宙服にもお国柄がある
宇宙空間で生命は生まれるのか?火星を舞台にした『スター・レッド』
宇宙観光をして宇宙ホテルに泊まる時代が来るか
宇宙飛行士・山崎さんの宇宙での実体験
人類が火星に住む日は来るか?
ISSの中で宇宙飛行士は何をしている?
身近になる宇宙空間
女性が仕事をすることについて
女性漫画家の活躍する場が少年雑誌にも広がる
宇宙では女性らしさが有利に働く場面もある!?
会場からの質問コーナー
p11~54
第2章トランスジェンダーのキャラクターは、どこから生まれてくるのか
かわいい少女漫画から男子ばかりの『11月のギムナジウム』へ
無意識の抑圧を作品を描くことで意識
『11人いる!』は男ばかりの中に両性具有が1人
SF小説『蟻に習いて』に触発された『マージナル』
女性は命を育むために闘争心が薄く男性は妊娠しないから物が欲しくなる
“伝わらない感情"を描きたかった『A-A'』
クローンをはじめて取り上げた作品
女性らしいしぐさがなくて描きやすかった『X+Y』
BLが人気なのは純粋な恋愛が描かれるから
会場からの質問コーナー
p55~92
第3章美術評論家・中野京子さんとの対談 美術と漫画 歴史と漫画(2015.11.30)
意味を知って見ると絵画の見方が変わる
阿修羅像の眉に惚れて描いた「百億の昼と千億の夜」
美しい自画像にこめられたヴァン・ダイクの意図
初の歴史もの『王妃マルゴ』が誕生したきっかけ
絵画を見るとファッションの流行がわかる
興味深いスコットランド女王メアリ・スチュアートの人物像
世界一不幸な王妃ゾフィア・ドロテア
歴史は繰り返す?ゾフィアのひ孫のマチルデ
会場からの質問コーナー
p93~138
第4章萩尾望都さんへの10の質問(2016.7.21)
資料を調べ上げて緻密な舞台設定ができあがる
トーマの遺書の一文が変更されたのはなぜ?
どういったタイミングで新しい作品が生まれるのか。
長年、描くのを迷っていた『ポーの一族』の続編
『春の夢』はシューベルトの「冬の旅」がヒントに
ソビエトで交通事故に遭い死生観が劇的に変化
NHK「漫勉」の撮影秘話
会場からの質問コーナー
p139~168
第5章シンガーソングライター・イルカさんとの対談 好きなことを一生やり続ける力(2016.12.19)
思い出深い『トーマの心臓』その理由とは
ビートルズに胸を熱くした少女時代
萩尾望都の子ども時代
女子美への入学がその後の人生を変える
漫画を描くことを認めない両親との葛藤
第一線で走り続けて女性の社会進出をリアルに実感
世界の若者に支持される日本のカルチャー
還暦を過ぎて着物作家に
p169~201
120年の歴史を刻む女子美術大学の歩みp199~201
あとがき萩尾先生、これからもよろしくお願いします内山博子p202~205

愛するあなた 恋するわたし

音楽の在りて