翻訳

「バルバラ異界」の英語版"Otherworld Barbara"が8月に刊行

Other World Barbara2016年8月21日、ファンタグラフィックス社から萩尾望都先生の「バルバラ異界」の英語版が発売されます。翻訳はマット・ソーン先生です。amazon.comで39,99ドル。amazon japanだと5,048円(2/9現在)です。ハードカバー400ページです。全2巻のうちの1巻目です。

【2016.8.9追記】
2016年8月9日に発売されました。お値段は8/9現在4,200円くらいです(第1巻だけです)。
紀伊國屋書店
amazon.co.jp


「Otherworld Barbara」
Fantagraphics Books Matt Thorn

amazon.com
Fantagraphics Books

萩尾作品の英訳本一覧

2016.02.10 1:10 | 翻訳

「トーマの心臓」英語版が2014年アイズナー賞最優秀アジア作品にノミネート

The Heart of Thomas2014年のアイズナー賞最優秀アジア作品(Best U.S. Edition of International Material--Asia)に「トーマの心臓」の英語版(
The Heart of Thomas)がノミネートされました。

2014 Eisner Awards Nominations

アイズナー賞はアメリカで最も権威ある漫画賞の一つで「漫画界のアカデミー賞」と呼ばれています。この最優秀アジア作品にはこれまで2010年に辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」、2011年と2013年に浦沢直樹「20世紀少年」、2012年に水木しげる「総員玉砕せよ!」が受賞しています。

2014年の最優秀アジア作品には、ほかに手塚治虫「地底国の怪人」、水木しげる「コミック昭和史」、夢枕獏原作・谷口ジロー画「神々の山領」、中村明日美子「ウツボラ」がノミネートされています。

また、2014年の漫画の殿堂には宮崎駿と高橋留美子が候補になっています。こちらは2002年に手塚治虫、2004年に小池一夫、2004年に小島剛夕、2012年に大友克洋が選出されています。


萩尾先生の作品では、2011年の最優秀アジア作品に「Drunken Dreams」がノミネートされました。今回は2度目。この時は浦沢直樹「20世紀少年」が受賞しています。「Drunken Dreams」と同時に手塚治虫「アヤコ」、うにた由美の「うさぎドロップ」、オノ・ナツメ「さらい屋五葉」がノミネートされています。

2014.04.16 6:39 | 翻訳

ポーランド語の「11人いる!」が刊行されます。

Było ich jedenascioro2013年11月21日、ポーランド語の「11人いる!」が刊行されるようです。以前「ポーの一族」のポーランド語版を出した「Japan. Polonica. Fantastica」(J.P.Fantastica)という出版社からです。

"Było ich jedenascioro" klasyka sci-fi w wykonaniu Hagio Moto!(facebook page)

「Było ich jedenaścior」
2013年11月21日刊行予定。A5並製、320p、44,99ズウォティ(約11ユーロ)です。

翻訳が続きますね。

【追伸2014年3月24日】
ポーランド語の「11人いる!」は2014年1月に刊行されました。ようやく入手できたので更新しました。

翻訳 > ポーランド語

2013.08.22 20:28 | 翻訳

フランスで萩尾先生のアンソロジーが刊行されるそうです

Moto Hagio Anthologie 2013年11月6日、フランスのグレナ社から萩尾望都先生の作品の仏語訳アンソロジーが刊行されるそうです。

Moto Hagio - Anthologie(Glénat Le Meilleur Manga)

このアンソロジーは二巻構成で同時発売されるとのこと。収録作品は【幻想編】が「酔夢」「11人いる!」「続 11人いる!東の地平 西の永遠」「白き森白い少年の笛」の4作品。【人間編】が「イグアナの娘」「半神」「11月のギムナジウム」「かわいそうなママ」「エッグ・スタンド」の5作品。(多分2冊合わせて)608ページ。結構なボリュームですね。ヤマダトモコさんが巻頭の言葉を寄せられています。

anthologie2.jpg25.5ユーロとありますが、1冊あたりのお値段なのか、それとも2冊セットなのか、現段階ではちょっとわかりませんが、向こうのマンガのお値段の感覚でいうと、並製ですし2冊の可能性が高いかと思います。amazon.framazon.ukにはすでにあがっています。うまくいけばamazon.co.jpで発注できるようになるでしょう。ネット書店でなくてもリアル書店の洋書部でも取り扱われる可能性もあります。

本のタイトルも仮名ですし、訳者名なども合わせ、詳細がわかりましたらアップします。

【追伸2013.11.6】
11月6日、無事刊行されました。「幻想編」の前書きはヤマダトモコさん、「人間編」の前書きが夢枕獏さんです。相変わらずamazon.frとamazon.co.ukでしか取り扱っていません。私は紀伊國屋書店の洋書部に予約の形で入れました。1ヶ月程度かかるそうです。到着したら、また更新します。

【追伸2013.12.7】
入荷されました。刊行からちょうど1ヶ月です。4,492円でした。紀伊國屋book webでも販売しております。

2013.08.22 0:15 | 翻訳

「トーマの心臓」仏語版がバンド・デシネ批評家ジャーナリスト協会アジア作品賞ノミネート

ACBD ロゴフランスのACBD (Assosiation des critiques et journalistes de bande dessiné) バンド・デシネ批評家ジャーナリスト協会の主催するPrix Asie-ACBD(アジア作品賞)の候補に萩尾望都先生の「トーマの心臓」(Le Cœur de Thomas)がノミネートされていましたが、2013年7月10日に発表され、受賞したのは今敏さんの「オーパス」でした。
Prix Asie-ACBD(アジア作品賞)の過去の受賞作一覧。

2007年度「Gen d'Hiroshima」(原題「はだしのゲン」)中沢啓治
2008年度「Visiteur du Sud」Oh Yeong Jin(韓国)
2009年度「Undercurrent」(原題「アンダーカレント」)豊田徹也
2010年度「PLUTO」(原題「プルゥートゥ」)浦沢直樹
2011年度「ELMER」 Gerry Alanguilan (フィリピン)
「エルマー」ジェリー・アランギラン著、翻訳試し読み
2012年度「Une vie dans les marges」(原題「劇画漂流」)辰巳ヨシヒロ
2013年度「OPUS」(原題「オーパス」)今敏

なかなか公式サイトにあがらないので、一般の記事にリンクを貼ります。
« Opus » de Satoshi Kon, Prix Asie de la Critique ACBD 2013
他の候補は弐瓶勉「シドニアの騎士」、古屋兎丸「パレポリ」、福谷たかし「独身アパートどくだみ荘」でした。

2013.07.23 11:30 | 翻訳, 受賞

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