単行本発売情報

回想録「一度きりの大泉の話」が刊行されます。

一度きりの大泉の話2021年4月21日「一度きりの大泉の話」という萩尾先生ご自身についての1970年代の回想録が刊行されます。内容は大泉時代のこと、当時の作品のこと、現在の心境も語っておられます。352ページ、12万字書き下ろし。未発表スケッチ多数収録。リリースに尋常ではない量の引用文が出ていますので、御覧いただければ、内容がわかると思います。

萩尾望都『一度きりの大泉の話』4月発売決定──出会いと別れの "大泉時代"を、現在の心境もこめて綴った70年代回想録

この本のことについて、私が何か言うことはないだろうと思います。ただ、先生の言葉、そして城さんの言葉を受け取るだけです。刊行されましたら、同じように受け取っていただけることを祈るばかりです。

2021.03.17 0:00 | 単行本発売情報

「現代マンガ選集 少女たちの覚醒」に「ドアの中のわたしの息子」が収録

現代マンガ選集 少女たちの覚醒2020年12月14日、筑摩書房より恩田陸編「現代マンガ選集 少女たちの覚醒」が刊行されました。萩尾望都先生の「ドアの中のわたしの息子」がトップバッターで収録されています。恩田先生はリアルタイムの『別コミ』1972年4月号で出逢ったそうです。

「ドアの中のわたしの息子」は「精霊狩り」シリーズの第2作。"精霊"と呼ばれるミュータントもので。主人公ダーナはある日突然男の子をお腹に宿したと気付きます。生命はどこからやってくるのか。コメディタッチで明るい作品ですが深淵なテーマが描かれています。(→「ドアの中のわたしの息子」

「現代マンガ選集」の最終刊は少女マンガの特集。解説によると、このアンソロジーは恩田先生の個人的なクロニクルだそうです。最後の作品があの「海街diary」の第1回「蝉時雨のやむ頃」なところがすごくいいです。

「現代マンガ選集 少女たちの覚醒」
筑摩書房 2020.12.10(ちくま文庫)ISBN978-4-480-43678-8

「ドアの中のわたしの息子」萩尾望都
「ラブ❤ゲーム」一条ゆかり
「サーミュの家」坂田靖子
「つる姫じゃ~っ」より「いい旅しよう!の巻」土田よしこ
「エリカ赤いつむじ風」美内すずえ
「花岡ちゃんの夏休み」清原なつの
「聖ロザリンド」わたなべまさこ
「一万十秒物語」より「儀式」倉多江美
「フレッシュグリーンの季節」より「いちばん不思議な人」篠有紀子
「海街diary」より「蝉時雨のやむ頃」吉田秋生

2020.12.13 9:05 | 単行本発売情報

萩尾望都先生の女子美での講演録が刊行されます

萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界2020年8月26日、萩尾先生の女子美での講演録がついに刊行されます。「萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界~女子美での講義より~」

先生は2011年に女子美の客員教授に就任されました。毎年ほぼ2回、講義もしくはゲストをお迎えしての対談をされます。女子美の学生さんのほか一般の聴講生も受け入れてくださっています。私も可能な限り通いました。印象深いお話をたくさんされていらっしゃいました。

2011年に「女子美の客員教授になりませんか」とお勧めをいただきました。
教室では女子美の学生さんが熱心にお話を聞いてくださる。
一般の聴講生の方も、楽しそうに聞いてくださる。
時々はゲストの方に加わってもらって、興味ある分野の珍しいお話を聞きます。
そういう講義のお話を集めたのが、今回、1冊の本になりました。
毎回、教室で感じた聴講生や若い人のエネルギーや、キラキラした眼差しを思い出します。――「はじめに」より

目次
第1章 宇宙飛行士・山崎直子さんとの対談 宇宙・女性・漫画
第2章 トランスジェンダーのキャラクターは、どこから生まれてくるのか
第3章 美術評論家・中野京子さんとの対談...美術と漫画 歴史と漫画
第4章 萩尾望都さんへの10の質問
第5章 シンガーソングライター・イルカさんとの対談
詳細

女子美本サンプル

プレスリリースより
トランスジェンダーのキャラクターが多いのはなぜか?
未来と近世が混じる世界観は、どこから来るのか?
日本を代表する漫画家・萩尾望都が女子美術大学で行っている特別講義を単行本化。貴重な資料を交えながら、トランスジェンダーのキャラクターがよく登場するのはなぜか、『王妃マルゴ』を描こうと思った動機、代表作『ポーの一族』を40年ぶりに再開するに至った心境など、創作の秘密を語ります。

2020.08.10 13:41 | 単行本発売情報

新潮社から「萩尾望都 作画のひみつ」が刊行されます

萩尾望都 作画のひみつ4月24日に新潮社から「萩尾望都 作画のひみつ」が刊行されます。これは『芸術新潮』2019年7月号「大特集 萩尾望都」が書籍化され「とんぼの本」になったものです。
雑誌の特集そのままではなく新たに2本のコラムが追加されています。萩尾作品に登場するコスチュームの解説記事とヨーロッパの都市や地域を解説した聖地巡礼マップです。
もう1点「クロッキーブック」の内容が大幅に増えています。

新潮社内に特設ページが出来ています。

大幅増補「撮り下ろし原画・秘蔵のクロッキーブック」
初収録「登場キャラに このドレスを着せたい!愛とこだわりのコスチューム」
初収録「彼らのいた風景をたどって」ヨーロッパ聖地巡礼Map

『芸術新潮』を購入した方も、購入されていない方にもオススメです。



2020.04.15 23:13 | 単行本発売情報

画業50周年記念企画「ポーの一族」プレミアムエディションが刊行されます

ポーの一族 プレミアムエディション
2019年は萩尾望都先生の画業50周年です。小学館ではたくさんの企画を用意してますが、最初に出るのはこの「ポーの一族」プレミアムエディションです。2月26日に発売となります。

今回のこの「プレミアムエディションは」まずB5版の雑誌連載時の大きさで再現したことが特徴です。扉絵などのカラーページの収録は「パーフェクトセレクション」でもありましたけれど、今回は作品の予告カットや物語の時系列がわかる年表も収録されているそうです。原稿に細かな修正を加え、スキャンし直して新しく版をつくったものです。どのように再現されるのでしょうね。

表紙画像は「萩尾望都作品集」第1期(通称赤本)の「ポーの一族」では4分割されていたイラストを2分割にしたもの。ページ数なんですけれども、各巻400~500ページという大ボリュームです。

しかし、収録作品及び順番が「予定」のためまだよくわかりません。このままだとすると、掲載順でも時系列でもありません。刊行されてからもう一度見てみましょう。

「ポーの一族 プレミアムエディション」(小学館)
上巻:B5版482p、2600円(税抜) ISBN978-4-09-179270-9
下巻:B5版434p、2600円(税抜) ISBN978-4-09-179277-8

<上巻 収録予定作品>
・ポーの一族
・すきとおった銀の髪
・ポーの村
・グレンスミスの日記
・メリーベルと銀のばら
・ペニーレイン
・リデル森の中
・はるかな国の花や小鳥
・一週間
<下巻 収録予定作品>
・小鳥の巣
・エヴァンスの遺書
・ランプトンは語る
・ピカデリー7時
・ホームズの帽子
・エディス

2019.02.10 14:55 | 単行本発売情報

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