「現代マンガ選集 少女たちの覚醒」に「ドアの中のわたしの息子」が収録
2020年12月14日、筑摩書房より恩田陸編「現代マンガ選集 少女たちの覚醒」が刊行されました。萩尾望都先生の「ドアの中のわたしの息子」がトップバッターで収録されています。恩田先生はリアルタイムの『別コミ』1972年4月号で出逢ったそうです。
「ドアの中のわたしの息子」は「精霊狩り」シリーズの第2作。"精霊"と呼ばれるミュータントもので。主人公ダーナはある日突然男の子をお腹に宿したと気付きます。生命はどこからやってくるのか。コメディタッチで明るい作品ですが深淵なテーマが描かれています。(→「ドアの中のわたしの息子」)
「現代マンガ選集」の最終刊は少女マンガの特集。解説によると、このアンソロジーは恩田先生の個人的なクロニクルだそうです。最後の作品があの「海街diary」の第1回「蝉時雨のやむ頃」なところがすごくいいです。
「現代マンガ選集 少女たちの覚醒」
筑摩書房 2020.12.10(ちくま文庫)ISBN978-4-480-43678-8
「ドアの中のわたしの息子」萩尾望都
「ラブ❤ゲーム」一条ゆかり
「サーミュの家」坂田靖子
「つる姫じゃ~っ」より「いい旅しよう!の巻」土田よしこ
「エリカ赤いつむじ風」美内すずえ
「花岡ちゃんの夏休み」清原なつの
「聖ロザリンド」わたなべまさこ
「一万十秒物語」より「儀式」倉多江美
「フレッシュグリーンの季節」より「いちばん不思議な人」篠有紀子
「海街diary」より「蝉時雨のやむ頃」吉田秋生