2020年8月10日

筑摩書房から刊行されているアンソロジー「現代マンガ選集」に萩尾先生の作品が収録されています。

現代マンガ選集 異形の未来2020年5月より筑摩書房の創業80周年記念出版として、ちくま文庫の「現代マンガ選集」(全8巻予定)というアンソロジーが刊行されています。選集の目的は「1960年代以降半世紀にわたる日本の「現代マンガ」の流れを新たに「発見」する試み」とあります。

現代マンガ選集―筑摩書房 ちくま文庫 オリジナル・アンソロジー 刊行開始

4冊目にあたる8月発売の「異形の未来」に萩尾望都先生の「ポーチで少女が小犬と」が収録されています。この巻は「SFに包括される問題系をできるだけ広く捉え、ラディカルに世界解釈の枠組みを解体する作家・作品を集めます」とあります。

収録されているのは、以下の通り。
水木しげる「サイボーグ」
山上たつひこ「そこに奴が...」
あすなひろし「300,000Km./sec.」
萩尾望都「ポーチで少女が小犬と」
いしかわじゅん「至福の街」
とり・みき「P」
吉田秋生「アカプルコ・ゴールド」
手塚治虫「レボリューション」
諸星大二郎「ぼくとフリオと校庭で」
浦沢直樹「Return」


萩尾望都先生の「ポーチで少女が小犬と」は『COM』1971年1月号に掲載された12ページの短い作品です。少女や犬の線は萩尾先生らしい柔らかさがあるのですが、大人の顔が堅くて。少し岡田史子先生の影響を感じますね。

「ポーチで少女が小犬と」

次以降の巻に収録されたら、また追加します。

書籍掲載情報