萩尾望都SF原画展 群馬会場のレポートです
2018年7月14日から始まった高崎市美術館での「萩尾望都SF原画展群馬会場」ですが、8月4日に浦沢直樹先生とのトークショーがあったので、その日の午前中会館時間からイベントまでの時間じっくり拝見しました。イベント後にももう一度寄りました。
会場:高崎市美術館(群馬県高崎市八島町110-27 アクセス方法)
会期:2018年7月14日(土)~9月9日(日)
時間:10:00~18:00
入場料:一般600円 大高生300円
主催・問合せ:高崎市美術館
この順番に原画が並んでいます。
→群馬会場展示物一覧
高崎市美術館は高崎駅から徒歩3分くらいのところにあります。3階建てで5つの展示スペースがあります。それぞれの広さがほどよくまとまった感じです。受付の左スペースではTシャツや本などの物販をしています。福岡会場から追加された「銀の三角」の手ぬぐいやTシャツもこちらで販売しています。受付の右側に展示リストがあります。リストの場所はちょっとわかりずらかったです。
1階の第一展示室の手前に撮影スポットがあり、レッド・星、阿修羅、キラの3人がいます。そこで撮影できます。その後、第一展示室に入るのですが、最初にこの図をご覧ください。
入口を入ったら、黄色い矢印のように対角線上に進み「開催にあたり」に行ってください。その左側に「あそび玉」が展示されており、ここがスタートになります。普通は入ってすぐ右側か左側からスタートするものですが、これはわかりにくい。何故こうなっているかというと、ぐるっと回って階段に上る導線にしたかったからだと思います。そうしないと、一度回ってまた戻って階段にあがることになるので、混雑しているときは混乱するでしょう。それがこの館の導線のルールなのかもしれません。
それでも、やはりいきなり入って左が「みんなでお茶を」だとそこからスタートのように見えてしまいます。人が少ないときは、案内してくれる館の方がいらっしゃるのでいいのですが、混んで来ると追いつきません。これから「萩尾望都SF原画展」群馬会場に行かれる方は「あそび玉」がスタートである、ということを覚えておいてください。
この第一展示室は階段のあたりが吹き抜けになっており、天井が高いので三枚のタペストリーが並んでいます。「ミューパントーの歌」「夢狩りの夕べ」「凶天使」です。
第一展示室から第二展示室へは階段を上ります。2階も3階も廊下には複製原画やタペストリーが展示されています。各展示室には年代順に原画が並んでいます。壁は黒いですが、床はグレーです。新潟や福岡会場のような真っ黒のときからは宇宙空間っぽさは減りましたが、床と壁の区別がつくので、落ち着いて見ることができる感じはします。原画までの距離や照明は適切です。二次資料のケースも多すぎず少なすぎずという感じでした。ちょっと私の二次資料のチェックが甘かったかもしれません。
1階奥には休憩室がありますので、そこで腰かけることができます。水分補給は可能ですが、紙コップのため量が少なく真夏の水分補給には厳しかった。もちろん館内の他の場所は飲食禁止ですからここでだけしか飲めませんが、ペットボトル持参が望ましいと思いました。この休憩室では博多会場での松本零士先生との対談のダイジェスト版が流されています。休憩しながらご覧になるといいと思います。
2階、3階へあがるためのエレベーターもありますので、車いすの方も大丈夫です。私が見ているときもいらっしゃいました。
新潟会場からずっとコーディネイトされている方は同じなので、同じ展示のはずですが、会場の個性に合わせておられるようです。会場によって苦労されている点もバラバラで、巡回展の理想と現実、という感じです。でも「この会場だけ」という方が圧倒的に多いので、やはり順路は大事にして欲しいところです。