2013年10月

『ビッグコミック』21号に「福島ドライヴ」が掲載されました

福島ドライヴ2013年10月25日発売の『ビッグコミック』第21号に萩尾望都先生の「福島ドライヴ」が掲載されています。『ビッグコミック』は2013年2月26日に発売された第5号で45周年を迎え、その記念企画として、細野不二彦、伊藤潤二、北見けんいち、太田垣康男、諸星大二郎、安倍夜郎、能條純一、浦沢直樹、高橋留美子、村上もとか、あだち充ら、過去に掲載した大物漫画家たちが読み切りで作品を寄せています。「福島ドライヴ」はその中の一人として萩尾先生が寄稿された作品です。

甲斐バンドの「立川ドライヴ」の歌詞の一部にのせて展開する物語に台詞は一切ありません。都会に出た男と田舎にとどまった男、その間で揺れる女、という古典的な物語。ですが、そこに東日本大震災が起きて...。そして、ラストは...。そんなありきたりには終わらないのが萩尾先生らしいです。

40ページ。うち4ページカラーです。
立ち読みはこちら→立ち読み

甲斐バンドの「立川ドライヴ」は2009年に発売された「目線を上げろ」に収録された曲です。(iTunes StoreAmazon MP3)。歌詞はこちら→「立川ドライヴ」(作詞・作曲:甲斐よしひろ)

甲斐バンドの歌詞を使った作品は1988年の「完全犯罪〈フェアリー〉」があります。

萩尾先生は1977年『ビッグコミックオリジナル』に「影のない森」「十年目の毬絵」を描かれていますが、『ビッグコミック』本誌は初めてですね。

福島ドライヴ
『ビッグコミック』

【追加10.26】感想をまとめました

2013.10.25 10:48 | 雑誌掲載情報

『YOU』2013年12月号の付録に豪華な「萩尾望都名作名言手帳」がついてきます。

萩尾望都名作名言手帳
2013年11月15日発売の集英社『YOU』2013年12月号に豪華な「萩尾望都名作名言手帳2014」が付録でついてきます。

「ポーの一族」「「トーマの心臓」「11人いる!」など、小学館で連載された萩尾作品の中から毎月美しいイラストと名言が掲載されたもの。表紙は特殊加工が施され、扉は2段階に開く豪華パノラマ仕様。もちろん、オールカラーです。

そして、『YOU』12月号は「王妃マルゴ」が表紙に登場。第二部クライマックスとなります。

●ラインナップ一覧
2013年12月「ポーの一族」
2014年1月「トーマの心臓」
2014年2月「11人いる!」
2014年3月「百億の昼と千億の夜」
2014年4月「スター・レッド」
2014年5月「メッシュ」
2014年6月「半神」
2014年7月「マージナル」
2014年8月「イグアナの娘」
2014年9月「残酷な神が支配する」
2014年10月「バルバラ異界」
2014年11月「あぶな坂HOTEL」
2014年12月「王妃マルゴ」

「銀の三角」見開きイラスト特別収録。
メモスペースは「王妃マルゴ」イラストギャラリー。
※協力:小学館/秋田書店/白泉社

ファンとしては集英社のみならず、小学館、秋田書店、白泉社の皆様にも感謝しなくてはなりませんね。素晴らしいこの豪華企画。来月号の『YOU』は絶対買い逃し出来ません。

2013.10.15 16:20 | 雑誌掲載情報

『ビッグコミック』創刊45周年で読み切り「福島ドライヴ」を寄稿

福島ドライヴ2013年10月25日発売『ビッグコミック』第21号に萩尾先生が同誌の創刊45周年企画での読み切り短篇を寄稿されます。

甲斐バンドの名曲をモチーフに、3人の若者の人生を追う。
友情、恋愛、喧嘩、悲嘆......
喜びも悲しみも、怒りも嫉妬も人生の一部だ。
平凡だが確かに、僕らはその中で生きている。
原発事故が、僕らの全運命を狂わせるまでは...!!
名匠・萩尾望都が提示する、日本人への新黙示録。

40ページ、巻中カラーだそうです。

昨年の11月に放送されたTBS「ニュースバード」のインタビューで、「機会があれば福島に関する作品を描きたい」とおっしゃっていましたが、実現しましたね。

【追伸】(19:46)
「福島ドライブ」→「福島ドライヴ」にタイトルが変更されたそうです。予告に間に合わなかったそうです。

2013.10.10 14:57 | 雑誌掲載情報

『小松左京マガジン』終刊号に対談が掲載されています。

小松左京マガジン 第50号2013年9月28日発売の『小松左京マガジン』第50号(終刊号)で萩尾先生が作家の山田正紀さん、幹細胞生物学研究者の八代嘉美さん、漫画家のとり・みきさんと対談されています。『小松左京マガジン』は故・小松左京氏が2001年に刊行された個人誌で、多くの作家や漫画家が作品・評論を寄稿したり、対談されていたりします。萩尾先生も時折エッセイなどを寄稿され、第13号の表紙を描かれたことがあります。小松左京氏が故人となられた後も、小松氏の長年の秘書で、株式会社イオ代表の乙部順子さんが刊行を続けられていましたが、50号をもって区切りとし、終刊されるそうです。

冒頭、『flowers』で連載中(冬に再開)の「AWAY」(原案:小松左京「お召し」)について詳しくお話されています。小松左京氏が「僕の作品で描いてみたいものある?」と聞かれたときに「『お召し』」を描きたいです」と答えたこと。しかし、それがバブルの頃で、このような作品は受け入れられないだろうと考え、やめたこと。2011年に東日本大震災が起きて、実際に世界が一変することがあるのだ、と「お召し」をたびたび思い出したことなど...。

ある年齢を境に遮断されてしまうというのはSFのアイディアとしては珍しいそうです。「AWAY」も萩尾先生にとっては、「震災後」の作品の一貫なんですね。

『小松左京マガジン』第50号
イオ発行,角川春樹事務所発売 2013.9.28 ISBN978-4-7584-1225-4

株式会社イオ「小松左京マガジン」第50号

2013.10.05 13:14 | インタビュー・対談