『AERA』の「貴婦人と一角獣」展に関するインタビューに登場
5/13発売の『AERA』2013年5月20日号に萩尾先生が登場されてます。「貴婦人と一角獣」展という展覧会の記事の中で、インタビューに答えられています。
『AERA』2013年5月20日号
フランス国立クリュニー中世美術館所蔵の「貴婦人と一角獣」は西暦1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーで、萩尾先生は20代の頃のヨーロッパ旅行でご覧になったそうです。インタビュー内では中世に描かれた作品ということで、「王妃マルゴ」の舞台となった時代と同じです。その時代背景を鑑みて、この6枚の真紅のタピスリーについて語られています。
一角獣は萩尾先生にとっては重要なモチーフ。「ユニコーンの夢」(1974)、「A-A'」(1981)、「4/4カトルカース」(1983)、「X+Y」(1984)と次々と登場しています。
実際の一角獣が登場したのは、「ユニコーンの夢」で、1974年に発表された作品です。萩尾先生が最初にヨーロッパを訪れたのは1972年です。翌1973年にはイギリス留学をされています。もしかしたら、この時にご覧になったのかもしれませんが、1976年のときのヨーロッパ3ヶ月歴訪の折の可能性が高いです(インタビューにはそこまで詳しく描かれていないので)。
【訂正】1976年の夏にパリに行かれたときに「クリニュイ美術館」に行かれたと「ヨーロッパ便りパリ」(『別コミ』1976年9月号)に記載がありました。ひょっとしたらこの時にご覧になったのかもしれませんね。
もしできれば萩尾ファンはこの展覧会、見ておいた方がよさそうです。
※「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」にこのタペスリーが登場したせいか、音声ガイドが池田秀一さん(シャア!)と池田昌子さん。
「貴婦人と一角獣」展
東京展:2013年4月24日(水)~7月15日(月・祝)
大阪展:2013年7月27日(土)~10月20日(日)