2013年1月

『週刊読書人』1月18日号に小谷真理さんとの対談が掲載されています。

週刊読書人2013年1月18日号2013年1月18日号に評論家・小谷真理さんとの対談が掲載されています。テーマは「なのはな」他原発三部作を通して原発について考える、です。

「週刊読書人」2013年1月18日号

小谷真理さんはSF・ファンタジーを中心とした評論家なので、萩尾先生とは日本SF作家クラブ等で旧知の仲です。2012年3月に小谷真理さんが中心となって開催された「日本ペンクラブ女性作家委員会シンポジウム「女性と原発」」に登壇されておられます。
この対談は2012年3月に「なのはな」刊行された直後に企画されたものの、諸般の事情により実現されたのは2012年11月。そしてようやく私たちの目に触れることができるようになりました。なかなか内容の濃い、長い対談になっています。

また、震災直後に海外に行かれた小谷さんの「海外からの日本への視線」が非常に興味深いです。

「週刊読書人」の購入方法
1) 書店で販売...神保町の廣文館書店、高田馬場の芳林堂書店、神楽坂の文鳥堂書店で購入できます。

2) 読書人に直接申込み(詳細はこちら)。この号だけ購入することは出来ないようです。お試し版として10週分の購入になります。

3) 電子書籍:iPad・iPhoneアプリ(おおむね1週間遅れのようです)とZASSHI ONLINE+BOOKS(こちらは即日販売。250円)で取り扱っています。

2013.01.18 8:43 | 雑誌掲載情報, インタビュー・対談

『YOU』に池田理代子先生との対談が掲載されています

『YOU』2013年2月号2013年1月15日発売の月刊『YOU』で萩尾望都先生と池田理代子先生の対談の第1回が掲載されています。現在『YOU』で16世紀フランスを舞台にした「王妃マルゴ」を連載中の萩尾先生。フランス歴史ものと言えば「ベルサイユのばら」の池田理代子先生、という組み合わせで豪華な対談となりました。デビュー当時から面識はあるそうですが、公の対談は初めて。ご存知ない方いらっしゃるかもしれませんが、池田先生の方が2歳年上で、デビューも2年早いのです。

「王妃マルゴ」は16世紀の歴史ものですが、この時代のものは登場人物が複雑で難しいとおっしゃる池田先生。確かにそうですが、そこを描いてしまうのが萩尾先生です。マルゴという人が自由奔放な恋愛をした女性であるせいか、めずらしく対談も恋愛談義になっていて興味深い内容となっています。池田先生から意味深な言葉も飛び出して、びっくり。

王妃マルゴ 1巻初の歴史ものを連載中の萩尾先生を見て、池田先生がすごくやる気をもらったとおっしゃっているので、また池田先生も執筆されるかもしれませんね。

カラーが2ページ入っています。対談の構成は門倉紫麻さん、対談の場所はおそらく恵比寿ジョエル・ロブションの個室ですね。豪華です。

続きは2月15日(金)発売の『YOU』2013年3月号に掲載される予定です。また、「王妃マルゴ」第1巻は1月25日(金)発売の予定です。

尚、別冊の「惚れる男!2013」に「私の惚れポイント!」というイラストエッセイを寄稿され、「男は骨です」とキッパリと、なんとも漫画家らしいお言葉に、ナヴァルの王子を描き下されています。

【2013.1.24追記】
「王妃マルゴ」の特設サイトが開設されました。
また、池田理代子先生との対談の冒頭があがっています。

【2013.2.15追記】
『YOU』2013年3月号に対談の続きが掲載されています。歴史物を描く苦労についてお話されています。

2013.01.15 10:44 | 雑誌掲載情報, インタビュー・対談

「トーマの心臓」フランス語版が発売中です

le coeur de thomas過日お知らせしました「トーマの心臓」フランス語版が12月5日に本国で発売されました。手元に入りましたので詳細をお知らせします。

→書誌事項:翻訳 - フランス語

●入手方法
<1>海外のネット書店で購入
代表的なところではamazon フランスで扱っています。amazonのアカウントは日本と中国は別ですが、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダ、イタリア、スペインの7カ国は共通です。そのため、amazon.comで英語でアカウントだけ作成しておけば、フランス語でいきなり買うよりは比較的楽なのではないかと思います。

2013年1月の時点で、本代が18ユーロ、送料が11.5ユーロ、合計29.5ユーロ。日本円で3,394円になります(レートは変動します)。おそらくスピードはこれが一番早いかと思います。

<2>日本のネット書店で購入
紀伊國屋book webで扱っています(→Le Coeur de Thomas)。2013年1月現在で2,837円で入荷時間は6~9週間となっていますが、変動すると思います。

<3>日本のリアル書店で購入
私は紀伊國屋書店洋書部にて購入しました。直接書店へ行って予約注文したので2,588円、入荷までは3週間でした。お値段や入荷時間はレートによるので、タイミングによって違うと思います。また、丸善の洋書部や欧明社などでも扱っていると思いますので、問い合わせてみて下さい。

KAZÉのページにTRAILERがあがっています。これを見ると、萩尾先生のおっしゃるように、マンガは小説ではなく映画なんだということがよくわかります。日本の出版社にもこういうの作って欲しい...。

翻訳者のお一人、関口涼子さんはフランス在住の詩人の方で、昨年5月に開催されたジャパン・エキスポの招待作家のお一人です(日本人作家がパリで注目された春―日本文学がもたらす喜ばしい邂逅 パリ国際ブックフェアに参加して)。また、もうお一人の鵜野孝紀さんはBDの世界では知られた翻訳者の方です。フランス語業界にまるで詳しくないのですが、なんだか大物を揃えられたのではないでしょうか?
また、奥付には関澄かおるさんが「レタリング&レイアウト」でお名前があがっていたのですが、吹き出しの文字の文字種やレイアウトをデザインされたのかなと推察しています。

2013.01.10 13:36 | 翻訳