女子美術大学特別公開講座「萩尾望都SF漫画の世界」を聴講しました
2012年9月10日、女子美術大学特別公開講座「萩尾望都 SF漫画の世界」を聴講してきました。まずは短くご報告します。
最初にこの公開授業について発表された時は普通の教室でしたが、通されたのは大きな講義室でした。やはり場所を変えたようです。人数はかなり多かったのですが、200~300名くらいでしょうか?ちょっと把握できませんでした。1/4外部、3/4が学生くらいの印象でした。
やり直しで事前応募のみということになりましたが、事前に応募していない人用の列も作っていました。事前応募になった情報が行き渡っていないだろうということ、スペース的な問題もクリヤできそうということで、そうなったのかなと思いましたが、ちょっと中途半端だったような気はします。締め切り後に事前応募になったことを知ってしまって行かれなかった方のことを思うと、ちょっと気の毒だなと思いました。
「11人いる!」「スター・レッド」「マージナル」の3作品(予定では「銀の三角」もありましたが、時間が足らず)について絵を見ながら、内山教授が質問をして萩尾先生が回答するという方式でした。
内容的には学生さん向けの講座で、萩尾作品未読の方も多い様子でした。初心者向けということを考えると「11人いる!」と「スターレッド」がメインなのは妥当でしょう。作品の絵を見ながら、作品の内容について話すような形でした。作品はどこから着想を得ているのか、この場面はどうやって創作しているのか、創作時にどのようなことに気をつけているのか、という点を内山教授は萩尾先生から引き出そうとされていました。
SF漫画なら「銀の三角」と「バルバラ異界」がないのは物足りないという人もいるでしょうけれど、萩尾作品を知らない人には話の内容に入る込む前に終わってしまいそうです。また、基礎的な漫画の教養がないかもしれない人たちに漫画の魅力を教えるという目的からすればちょうどよい内容かなと思いました。
創作についてもっと突っ込んだ話を聞きたいとか思う人もいるだろうなという気はしましたが、今回は一般の講演ではなく、女子美術大学の公開授業のような形なので、学生メインなのは当然かと私は思います。
特に前半、一部の学生さんたちが後ろの方でしゃべっていたのにはさすがに驚きましたが、それは単に子供だからしょうがないのかなと私は思っただけでした。作品を読んでなくて飽きてしまっているのであれば、やっぱり読んで来た方が楽しめるんじゃないの?という気はしましたし、ネタバレし過ぎてハラハラもしましたが、ネタバレしないと話にならないしという内容でもありました。
先生は相変わらずオシャレでした。先生のお話は一つ一つ、とても興味深く、楽しいものでした。
詳しい内容を記載したレポートは時間をちょうだいしますが、後日アップします。