9月15日 小学館文庫「ルルとミミ」刊行
2012年9月15日に小学館文庫から「ルルとミミ」が発売されます。収録作品は以下の通りです。
「ルルとミミ」
「すてきな魔法」
「クールキャット」
「爆発会社」
「ポーチで少女が小犬と」
「モードリン」
「かたっぽのふるぐつ」
「花嫁をひろった男」
「小夜の縫うゆかた」
「ケネスおじさんとふたご」
「ごめんあそばせ!」
「毛糸玉にじゃれないで」
エッセイ:山岸凉子
ほとんどが絶版で読むことができない作品ばかりです。ありがたいことです。この中で特に最近の萩尾先生のファンにオススメしたいのは「小夜の縫うゆかた」でしょうか。この短い中にこれだけの時間の行き来が繰り広げられた、しかも和の風情、抒情あふれるすごい作品です。高橋留美子先生が初めて萩尾作品に触れた作品だと言われていました。
「花嫁をひろった男」は初期オスカーが登場。「かたっぽのふるぐつ」は「なのはな」以前では唯一の社会派と言える作品で当時問題となっていた公害を扱っています。ほか「毛糸玉にじゃれないで」など、当時は日本を舞台にした作品も描かれていたことがわかります。
そして「ポーチで少女が小犬と」で『COM』にこの新人が登場したときの衝撃を感じて下さい。
解説は山岸凉子先生です。
小学館 368p 690円 ISBN9-784-09-191350-0
「萩尾ワールド」の原点がここに!!
仲良し双子ルルとミミがコンクール入賞を目指してケーキ作りに挑戦するけれど、それが大騒動の始まりに...!?
貴重なデビュー作である表題作を始め、キュートなコメディーから先鋭的SF、サスペンス、そして現代日本を舞台にした日常ドラマまで、どの作品も見逃せない、萩尾世界の「生誕期」を堪能して下さい。