「王妃マルゴ」の連載が開始
2012年8月11日発売の『YOU』9月号から「王妃マルゴ」の連載が開始されました。16世紀フランスに実在した王妃マルゴを描く歴史絵巻で、萩尾先生は史実に基づいた歴史物は西洋のものは初ではないかと思います。コスチューム・プレイとしてはひょっとして1985年の「ばらの花びん」以来ではないでしょうか?
デュマの「王妃マルゴ」が原作ではありません。萩尾先生のオリジナルです。
この連載にあたって、グリフィスの「イントレランス」を見て聖バルテルミの大虐殺は何故起こったのかという話を『YOU』の編集者に話したら、ドサっと資料が送られれてきたことがきっかけで描くことになった。それが3~4年前。読み切りを考えていたけれど、とても無理で連載になった、とカタログハウスのセミナーでおっしゃっていました。
マルゴはユグノー(プロテスタント)とカトリックの対立が激化していた時代の王妃で、多情と呼ばれたくさんの愛人がいた美女だったそうです。そんな彼女が激動の時代を生き抜く姿を、萩尾先生がこれからどう描いていくのでしょうか。
第1回は巻頭カラー。これを読んで一発で話がわかった方は16世紀フランス史をご存知の方のみでしょう。歴史に名を残した人だけで10数名登場します。毎回書き足して行きますが、とりあえず登場人物と第1回のあらすじを下記に描きました。
「王妃マルゴ」
43ページと44ページの「シャルロット」は「エレオノール」のミスだそうです。単行本で修正されるそうです。