6月9日TBS「王様のブランチ」にご出演されました。
2012年6月9日(土)のTBS「王様のブランチ」BOOKコーナーに萩尾先生が出演されました。
まずは紫綬褒章受賞について、漫画家になられたいきさつ、作品へ向かわれる動機など、短い時間ながら、ていねいに構成されていて、安心しました。
紫綬褒章については「川上からどんぶらこと桃が流れてきたみたいで、本当に驚いた」と突然のことに戸惑った様子。そしていつもの「手塚治虫の新選組を読んで漫画家を目指した」ことをお話されていました。また、「1年365日のうち365日、コミュニケーションについて悩んでいる。自分の言ったことは誤解されずに相手に伝わっただろうか、相手の言ったことを自分はきちんと受け止めているだろうか?でも悩んでばかりいて行動には出さないので、頭の中でぐるぐるまわって煮詰まって、それが作品にはどうしても出てしまっていると思う。」とのこと。
「王様のブランチ」らしいミーハーな話題も出て、「先生の描かれる美少年にモデルはいますか?」に対しての答えにはなってないと思うのですが、「好きな俳優はアル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、木村拓哉」とお答えに。アル・パチーノやデニーロはわかるのですが、キムタクはあまり言ってませんでしたよね。でも、「残酷な神が支配する」のイアンには長髪時代のキムタクのしぐさや表情が反映されていることに、我々一部のファンは気付いていました!
そして「なのはな」の内容もきちんと紹介してくれていました。原発三部作の扉の画像が何故かあまりよくなかったのが不思議でしたが、「なのはな」の原画が出ていました。手書きの文字だったので、「お、原画だ!」とちょっと感動。そしてスタジオで「なのはな」の感想を語り合って終わり。
民放のわりにていねいな扱いでよかったなと思いました。過去のフジテレビの「いいとも」や日テレの「スッキリ」など、怒りを覚えるほどではありませんが、ちょっとな...と感じるところありまして。NHKはいいんですけど。
MCの谷原章介さんが昔からの萩尾先生のファンだそうで、「ポーの一族」や「トーマの心臓」の感想を的確に述べてらしたのが印象的でした。ダ・ヴィンチ編集部の服部美穂さんもすごくきちんとした方で、安心でした。出演者の皆さんがこのくらいレベルが高ければ、漫画家の先生方も安心して民放のバラエティに出ることが出来るでしょうね。
コーナー全体では12分でした。インタビューの場所ですが、ずらっと並んだ本棚は全部萩尾先生の著書で、それは単行本だけでなく『プチフラワー』の萩尾先生の表紙の号などもありましたので、小学館の編集部から持っていったとしか思えないですね。やはり小学館の応接室なのかな。