2012年3月

『女性セブン』にインタビュー記事掲載

女性セブン 2012年4月12日号2012年3月29日発売の『女性セブン』2012年4月12日号に萩尾先生のインタビューが掲載されています。

3.11から1年特別企画 SFと見まごう現実がやってきた、その後で―漫画家・萩尾望都さんが考える「原子力」「核」「放射能」(p154~155)

読んで一つだけひっかかったことがあります。
先生が「なのはな」に対する批判が起こることを予測されていたのはあると思います。が、twitterでの評判を気にしていたなんて、ないと思うんですけど...。マネージャーさんがtwitter(→多分このtogetter)を見て、評判いいみたいだと言ったというのはあるかもしれません。大枠としては合ってるんでしょうけれど、なんだか文脈がちょっと違うような気が。さすが女性週刊誌。

反原発の論客みたいな扱いをされていたらイヤだなぁと思っていたら、そんなことはなかったです。まぁ、『女性セブン』は小学館なのでそう悪い扱いをするはずはないですね。漫画の世界以外の読者にも「なのはな」の存在が届くことは良いことだとは思います。

女性セブン

2012.03.29 14:17 | インタビュー・対談

長嶋有漫画化計画が単行本化されます

長嶋有漫画化計画2012年3月16日、長嶋有漫画化計画の一連の作品が一冊にまとまって単行本となり発売されます。その中に萩尾先生の「十時間」も含まれています。

長嶋有漫画化計画は作家・長嶋有の作家デビュー10周年を記念したもので、長嶋有の作品を様々な漫画家が漫画にしました。執筆陣は吉田戦車、河井克夫、島崎譲、衿沢世衣子、カラスヤサトシ、島田虎之介、100%ORANGE、よしもとよしとも、フジモトマサル、陽気婢、小玉ユキ、うめ、萩尾望都、藤子不二雄A。そこに新人としてウラモトユウコ、オカヤイヅミが入ります。

1,680円という漫画にしては高いお値段ですが、15名の作家の作品が収録されるという、すごいボリュームのアンソロジーです。総ページ432ページって、ちょっとマンガ雑誌のようですね。

「十時間」萩尾望都
「ぼくは落ち着きがない」衿沢世衣子
「夕子ちゃんの近道」カラスヤサトシ
「猛スピードで母は」島田虎之介
「女神の石」100%ORANGE
「噛みながら」よしもとよしとも
「ねたあとに」フジモトマサル
「エロマンガ島の三人」陽気婢
「泣かない女はいない」小玉ユキ
「パラレル」うめ
「THE BUNGO」島崎譲
「ジャージの二人」吉田戦車
「佐渡の三人」オカヤイヅミ
「サイドカーに犬」ウラモトユウコ
「タンノイのエジンバラ」河井克夫

長嶋有漫画化計画

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2012.03.14 20:37 | 単行本発売情報

東京大学見聞伝のサイトに萩尾先生のインタビューがアップされました

東京大学見聞伝のサイトに萩尾先生のインタビューがアップされました。

1997年、東京大学立花隆ゼミで行われたインタビューが「二十歳の頃」という本になり(何度も出ています)、これが素晴らしいインタビューでした。ずっと覚えています。立花隆ゼミというのは素晴らしいところだなと思っていました。

その立花隆ゼミの方と思われるtweetに「萩尾先生に取材」という言葉を見つけたのが昨年秋頃でしたでしょうか?いつの頃からか、サイトが「見聞伝」のサイトに変更されていて、でもってなかなか上がらなくて。ずっと待ってました。「なのはな」が刊行されてからアップする予定だったんですね、きっと。

これまで話されたことともありますが、初めて聴いたお話もあります。ええ?と驚くお話もあります。
とても素晴らしいインタビューです。是非ご覧下さい。

2012.03.12 21:08 | インタビュー・対談

日仏バイリンガルサイト「Bisou Japon」にインタビュー記事が掲載

3月9日、Bisou Japon(ビズ・ジャポン)という日仏バイリンガル情報サイトに下記のような記事が載りました。

パリでワークショップと講演会を行った、萩尾望都さんにインタビュー


日本の漫画、アニメが非常に多く受け入れられているフランスですが、でも萩尾先生のは路線が違うのか、一冊も翻訳が出ていない。その状態を不思議に、歯がゆく思った方々がそれぞれのチャンスをつかんでの今年の萩尾フランス年となったようです。


女子美のワークショップ・講演会については、女子美にはもともとポンピドゥーとの連携がありました。内山教授は2009年萩尾望都原画展のトークショーに登場していただいていて、その後、萩尾先生は客員教授に迎え入れられています。このようなワークショップはすでに女子美で開催されていました。

「フランス国際ブックフェア」は古くからのご友人である編集者の方が萩尾先生を推薦なさったようです(こちらの担当は現在は小学館へ)。震災によって日本への関心が国際的に高くなっており、大勢の作家、漫画家が呼ばれています。大江健三郎か萩尾望都かっていうくらいの大物扱いですが、それだけ責任も重いものであることは想像に難くありません。日仏の作家たちが震災時に感じた様々な想い、突きつけられた事実と未来について、語り合い、発表していく場ともなりそうです。

ジャパン・エキスポ2012は在仏のご友人たちが萩尾作品を紹介したい一心でそれこそ手弁当で作られた企画。

これだけの動きがタイミングよく一つにまとまれば、どこかの出版社を動かせるかもしれない。萩尾作品の翻訳をやってみたいフランス文学あるいはBD関係者、おそらく日本には大勢いらっしゃると思います。企画書を持ち込んでみるとかしてくれないかなぁ。とか思ったりしました。

2012.03.09 12:58 | インタビュー・対談

「マンガのあなた SFのわたし」出版記念トークショーが開催されます

マンガのあなた SFのわたし2012年4月7日「マンガのあなた SFのわたし」出版記念トークショーが開催されます。ゲストに対談集にも登場された水野英子先生をお招きするという豪華なトークショーです。

   記
日時:2012年4月7日(土)11:30開場、13:00開演
会場:青山スパイラルホールB1 CAY(東京都港区南青山5-6-23)
料金:前売2,300円、当日3,000円(当日ドリンク代500円別途必要)
席種:自由席(整理番号順に入場)

チケット等詳細はこちら
SPIRAL WEB | EVENT SCHEDULE

【追加】2012.3.23
当日の運用について疑問点があったのでCAYや企画制作会社に問い合わせてみました。

まず、11:30開場の際に整理番号順に入場します。13:00まで原則として再入場はできません(ここ、微妙らしいですが、現状ではそうだそうです)。当日CAYにはランチがありません。

というわけで11:30~13:00の間、荷物をおいて食事に出ることは出来ませんが、ドリンク以外の食べものの持ち込みは可だそうです。開場前に食事を済ませるか、持ち込むか、いずれかとなります。ご注意下さい(トークショーが始まったら食事禁止です)。

スパイラルホールのCAYはこんな感じ。収容人数は250名です。
SPIRAL WEB | CAY
ゼクシィnet

2012.03.08 19:47 | イベント

パリ国際ブックフェア(サロン・ドゥ・リーヴル)のプログラム

2012年3月16日~19日にパリで開催されるパリ国際ブックフェアに萩尾先生がゲストとして招待されていますが、その詳細がわかりました。

3月16日(金)17:30~18:30
ジャン・クロード・メジェール氏と対談(場所:日本パビリオン)
" BD-Manga-SF connexion "
Salon du Livre - Lettres du Japon

3月17日(土)16:00~17:30
講演会 (場所:グランドセーヌ)
" Rencontre avec Moto HAGIO "
Salon du Livre - La culture manga

3月17日(土)19:00~21:00
ヤマザキマリさんと対談 『マンガの中の女性』(場所:サロンリテレール)
"Le manga au féminin"
Salon du Livre - Le manga au féminin

場所はパリの Porte de Versailles -Pavillon 1-となります。


【更に追記】サロン・ドゥ・リーヴルの様子を写真に撮って下さった方がいらしたので、アルバムとしてアップしました。会場では写真に対しての制限がなかった様子ですが、念のため先生のお許しをいただいています。(2012.6.20)

【追記】当日の様子が下記サイトにあがっていました。(2012.3.24、3.28)

萩尾望都氏&ヤマザキマリ氏 in パリ2012 by ロン@フランス

パリのブックフェアで萩尾望都さんに逢う|岩本麻奈 オフィシャルブログ

サイン会は急遽予告なしで行われたようですね。そして「なのはな」フランス語版はなんと30部!希少価値ありすぎです。

萩尾望都先生パリ国際ブックフェアレポート(flowers)

Salon du livre萩尾望都さん対談(蛙が見たパリ~井戸のくらぽー)

2012.03.04 1:04 | イベント

パリのジャパン・エキスポ2012に出展。萩尾先生コミケ・デビュー

萩尾望都パリイベント7月5日~8日に開催されるパリのジャパン・エキスポ2012に萩尾望都先生が出展されます。萩尾先生のブースでは「レオくん」の日本語とフランス語版の同人誌が発売されます。

     記
会期:2012年7月5日(木)~8日(日)
場所:パリ郊外の見本市会場 Parc des Expositions de Paris-Nord Villepinte

今回の出展については、原画展示やゲスト招待や講演会といったことではなく、あくまで個人として自費での出展で、まさに「コミケデビュー!」となります。先月行われました女子美術大学のワークショップ・講演会、3月のサロン・ド・リブレへのご招待といった一連のフランスでの活動以前に決まっていたことだそうです。

ジャパン・エキスポ2012のスタッフは萩尾先生のフランスのご友人たちが企画から出展まで務められています。その名も「レオくんプロジェクト」。このプロジェクトのサイトが出来ました。

萩尾望都先生のジャパン・エキスポ2012特設サイト
"Moto Hagio - Leokun Project -"
フランス向けのサイトですが、日本語もあります。
※萩尾先生の公式サイトではありません
ワークショップの裏
こちらのサイトで詳細がアップされ次第、拙サイトでも順次情報をお伝えしていきます。

今回の出展は萩尾先生の作品が英訳はあるものの、仏語訳がないことに危機感を抱かれ、是非フランス人に萩尾作品を紹介したいとのご友人たちの思いから企画されたそうです。

パリ在住の萩尾先生のファンの皆様はバカンス・シーズンの前でしょうか?またパリ在住のお友達をお持ちの皆様は今からお願いしておくとよいでしょう。そして、渡仏準備を始められた方が良い方々もおいででしょう。楽しみです。

ご存じの方も多いと思いますが、コミケではクレジットカードが使えません。ジャパン・エキスポも同様です。また、会場付近のATMも使いにくいそうなので、現金を充分にお持ち下さい。

2012.03.03 17:34 | イベント

「いまこそ私は原発に反対します。」に短編小説を寄稿

いまこそ私は原発に反対します2012年3月1日発売、日本ペンクラブ編の「いまこそ私は原発に反対します。」に萩尾先生が短編小説を寄稿されています。「福島夢十夜」というタイトルで20ページ。猪苗代湖にあるおじの別荘に向かいキャンプする青年に「件」(くだん)という半人半牛の妖怪が現れ、青年に預言を伝えます。それは恐ろしい内容でした。

本文内に「くだん」について説明するくだりにWikipediaがでてきたので、そのままリンクを貼ります。
件(Wikipedia)

こうやって文字で読むと件の預言はおそろしいですが、実際に起こったことの羅列です。小松左京「日本沈没」という言葉が出てくるのが萩尾先生らしいなと思います。また、短編というよりは星新一のようなショートショートのおもむきもあります。

日本ペンクラブ「いまこそ私は原発に反対します。」

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2012.03.02 15:09 | 雑誌掲載情報