1月24日に発売されるアーティスト・ミヤケ マイさんの最新作品集「膜迷路 Down the Rabbit Hole」に萩尾先生が「現代美術はおもしろい」という短いエッセイを寄稿されています。
膜迷路 Down the Rabbit Hole
発売:2012年1月20日
発行:羽鳥書店
定価:5,040円 A4判 136ページ 並製
ISBN 978-4-904702-31-4
発売に先立ち、渋谷Bunkamura Galleryで個展が開催されていました。
本日、最終日でしたので、滑り込みで観に行って来ました。なるほど、膜(幕)で迷路がつくられています。タイトル通り、うさぎの穴に落ちてしまったアリスのような妙な気分です。幕の中に入ると、絵が飾ってあります。掛け軸だったり、額に入っていたりします。かわいらしい絵なのに、和のテイストが感じられ、掛け軸なのがまったく不自然ではありません。
一部屋「ハニカムシリーズ」と題された一連の作品が展示されていましたが、アクリルで出来ているプチプチのようなものが絵の上につけられていて、少しでもずれると、何が描かれているかわからなくなります。真正面で正しい距離をとらなくてはきちんと見ることが出来ないのです。おもしろい試みだなと思いました。萩尾先生もこのシリーズ、おもしろいと思われたようです。
一番奥に黒板で出来た棚や台があり、好きなことがかけるようです。いっぱいになると消して、またその上から書く、というような仕様のようでした。棚の中に絵が飾ってあります。黒が素朴な感じで、黒なのにやわらかい雰囲気が出るこの素材感は何だろう...という不思議な感覚になりました。
ミヤケマイさんの作品は初めて拝見したのですが、萩尾先生に良いきっかけをいただいたような気分でギャラリーを後にしました。
ミヤマケイ「膜迷路 -Down the Rabbit Hole-」
期間:2011/12/23(金・祝)~2012/1/12(木)
場所:Bunkamura Gallery