2012年1月

1月30日の東京新聞朝刊に萩尾先生が登場

東京新聞2012年1月30日の東京新聞朝刊24~25面の見開きで萩尾先生が登場されています。聞き書きの署名記事です。

「なのはな」から始まり「プルート夫人」「ウラノス伯爵」「サロメ20XX」へ至る作品を描く際の気持ちの変化などをお話されています。そしてこれから先、原発はどうしていくべきか。手探りでも進んで行くしかないとのこと。

ところで、この記事では「擬人化三部作」とはっきり書かれています。「原発擬人化三部作」でいいのかもしれません。


漫画家・萩尾望都さんの思い 原発に向き合う 手探り進むしかない(東京新聞)
※携帯電話メニュー「東京新聞・東中スポ」からは見られますが、PCからは見ることができません。

2012.01.30 13:32 | その他

単行本「なのはな」が発売されます

なのはな2012年3月9日頃、いよいよ「なのはな」が単行本になります。震災1周年を目前にした日に照準を合わせて来ました。

収録作品は以下の通り。

「なのはな」
「プルート夫人」
「雨の夜―ウラノス伯爵」
「サロメ20XX」
「なのはな―幻想「銀河鉄道の夜」」(描き下ろし)
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2011年3月11日 誰もが ゆく先を見失い立ちつくしたあの日。
まんが家・萩尾望都は見ることを感じることを考えることを停止することなく、
思いを投げかけ、答えをさがし続けることを選んだ。
「表現」という方法で。
「作品」という形で。
(『flowers』2012年3月号p199より)

本書は「A5版、フラワーコミックススペシャル」で、波津彬子先生のコミックスと同じ判型です。従来の"ここではないどこか"のフラワーコミックス(B6版)やフラワーコミックスα(新書版)より大きなサイズです。

ページ数的にも24×1+32×3=120、+描きおろしが何ページになるかわかりませんが、通常のコミックスの量と少し違います。やはり「緊急発売」なのでしょう。

〔追補〕ようやく小学館「flowers」内に「なのはな」の告知があがりました。1,200円です。(2012.2.14)
なのはな告知〔追補2〕amazonで予約が開始されました(2012.2.21)
「なのはな」萩尾望都
162ページです。描き下ろし、結構ありそうです。

2012.01.28 0:02 | 単行本発売情報

「サロメ20XX」が『flowers』2012年3月号に掲載

flowers 2012年3月号2012年1月28日発売の『flowers』2012年3月号に「サロメ20XX」が掲載されています。
これはシリーズ三部作の最終作です。

人気の踊り子サロメを訪ねて来たかつての恋人ヨカナーン。彼はいつもサロメを思い出していたと言うが...?

何の三部作と言えばいいでしょうか?
「シュール&クールSF 衝撃の3部作完結!」とありますが、原発擬人化3部昨?
そして、このシリーズはついに単行本化されます。

「サロメ20XX」

『flowers』公式サイト

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2012.01.28 0:01 | 雑誌掲載情報

ポンピドゥー文化センターでワークショップと講演会を開催

ポンピドゥー文化センター2012年2月19日、萩尾先生はフランスのポンピドゥー文化センターでフランスの若い人に向けにまんがを描くワークショップを行います。「11人いる!」の扉絵を描くのだそうです。

萩尾望都「マンガ・ワークショップ」
日時:2012年2月19日(日)14:00~18:00
場所:ポンピドゥー・センターStudio 13/16
対象:ティーンエイジャー・参加無料
内容 『11人いる!』を題材に、オリジナル扉絵に挑戦。マンガ表現を通じて、国際的な文化交流をはかる。

当日、続いて萩尾先生の講演会がポンピドゥー文化センターで開催されます。

講演会『漫画家・萩尾望都の世界』
日時:2012年2月19日(日)19:00~20:30
会場 Centre Pompidou - Petite Salle(ポンピドゥー・センター内158席のレクチャーホール)
対象:一般公開・入場無料
出演 萩尾望都(講師)/内山博子(司会進行、女子美術大学教授)

このワークショップと講演会は萩尾先生が客員教授をつとめられている女子美術大学とポンピドゥー文化センターとの共同企画です。(→女子美術大学のサイト

チラシ1チラシ2

尚、ポンピドゥー文化センターでは2月11日~5月27日に「Planète Manga」という日本のマンガやアニメにフォーカスした展覧会が開催されます。

仏パリのポンピドゥー・センターでマンガ展 宮崎アニメ上映も

【追加】2012.3.1
ワークショップと講演会の模様がブログ等にあがってきたので追加しておきます。
女子美術大学のサイトの下の方
萩尾望都先生のワークショップ パリ<感想編>(ロン@フランスさん)
パリをお散歩(宮内好江さん)
萩尾望都がパリに来た!(江草由香さん)

Centre Pompidou Conférence de Moto Hagio

2012.01.28 0:00 | イベント

『Cocohana』2012年3月号に萩尾先生のインタビューが掲載

Cocohana 2012年3月号2012年1月28日発売の『Cocohana』2012年3月号に萩尾先生のインタビューが掲載されています。14日に小学館文庫より発売された「バルバラ異界」について、その制作秘話をお話しされています。

更に、先生は「金のティアラ賞」という同誌の審査員を務められているので、投稿まんがを読む際に重要視されていることを具体的にお話されています。

『Cocohana』公式サイト

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2012.01.28 0:00 | インタビュー・対談

パリ国際ブックフェアに萩尾先生がご招待

2012年3月16日~19日にパリで開催されるパリ国際ブックフェアに萩尾先生がゲストとして招待されています。

Salon du livre Paris

日本から招待されている方のお名前は上記ページの順に。

東浩紀、江國香織、古川日出男、五味太郎、萩尾望都、平野啓一郎、堀江敏幸、角田光代、鎌田慧、加藤久仁生、駒形克己、黛まどか、長崎尚志、じゃん・ぽ~る西、大江健三郎、関口涼子、島田雅彦、多和田葉子、辻仁成、綿矢りさ、ヤマザキマリ、吉増剛造

2012.01.21 18:53 | イベント

萩尾先生の対談集「マンガのあなた SFのわたし」刊行

マンガのあなた SFのわたし2012年2月22日に河出書房新社から萩尾先生の対談集が刊行されます。

「マンガのあなた SFのわたし―萩尾望都・対談集~1970年代編~」
出版社:河出書房新社
発売日:2012.2.22
定価1,470円
ISBN978-4-309-27307-5
ページ数:256p
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以下出版社より。
「萩尾望都、初の対談集。1970年代の貴重な対話が一冊に。手塚治虫、小松左京、寺山修司、石ノ森章太郎、松本零士、美内すずえ、水野英子の豪華7名に加え、羽海野チカとの新規対談も掲載!」

●目次
第1章 手塚治虫「SFマンガについて語ろう」
第2章 水野英子「私たちって変わり者かしら」
第3章 石ノ森章太郎「SFの話は延々尽きない」
第4章 美内すずえ「親愛なるモー様へ」
第5章 寺山修司 「月で修学旅行の案内係」
第6章 小松左京 「絵の理想型とは?」
第7章 手塚治虫+松本零士「マンガ、SF、アニメーション」
第8章 羽海野チカ「全部、萩尾作品から学びました」


1970年代編と銘打っているからには、1980年代編も出るのでしょう。

河出書房新社

関連情報 > 対談

【追補】2012.3.2
感想をアップしました。→単行本>戯曲・小説・エッセイ集・対談集>マンガのあなた SFのわたし

2012.01.20 19:50 | 単行本発売情報, インタビュー・対談

ミヤケマイ作品集「膜迷路」にエッセイを寄稿

膜迷路1月24日に発売されるアーティスト・ミヤケ マイさんの最新作品集「膜迷路 Down the Rabbit Hole」に萩尾先生が「現代美術はおもしろい」という短いエッセイを寄稿されています。

膜迷路 Down the Rabbit Hole
発売:2012年1月20日
発行:羽鳥書店
定価:5,040円 A4判 136ページ 並製
ISBN 978-4-904702-31-4
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膜迷路 Down the Rabbit Hole発売に先立ち、渋谷Bunkamura Galleryで個展が開催されていました。

本日、最終日でしたので、滑り込みで観に行って来ました。なるほど、膜(幕)で迷路がつくられています。タイトル通り、うさぎの穴に落ちてしまったアリスのような妙な気分です。幕の中に入ると、絵が飾ってあります。掛け軸だったり、額に入っていたりします。かわいらしい絵なのに、和のテイストが感じられ、掛け軸なのがまったく不自然ではありません。

一部屋「ハニカムシリーズ」と題された一連の作品が展示されていましたが、アクリルで出来ているプチプチのようなものが絵の上につけられていて、少しでもずれると、何が描かれているかわからなくなります。真正面で正しい距離をとらなくてはきちんと見ることが出来ないのです。おもしろい試みだなと思いました。萩尾先生もこのシリーズ、おもしろいと思われたようです。

一番奥に黒板で出来た棚や台があり、好きなことがかけるようです。いっぱいになると消して、またその上から書く、というような仕様のようでした。棚の中に絵が飾ってあります。黒が素朴な感じで、黒なのにやわらかい雰囲気が出るこの素材感は何だろう...という不思議な感覚になりました。

ミヤケマイさんの作品は初めて拝見したのですが、萩尾先生に良いきっかけをいただいたような気分でギャラリーを後にしました。

ミヤマケイ「膜迷路 -Down the Rabbit Hole-」
期間:2011/12/23(金・祝)~2012/1/12(木)
場所:Bunkamura Gallery

2012.01.12 23:56 | エッセイ

『通販生活』2012年春号に萩尾先生の記事が掲載

通販生活1月15日発行の『通販生活』2012年春号に萩尾先生の記事が掲載されています。

Web版はこちら。

「紅麹百年酢」というお酢を愛飲されているそうで、去年の厳しい夏はそのお酢で乗り切った。「なのはな」「プルート夫人」の制作の背後には、このお酢があったそうです。

2012.01.10 17:14 | インタビュー・対談