2011年4月26日

エッセイ集「一瞬と永遠と」

一瞬と永遠と2011年6月1日、萩尾先生のエッセイ集「一瞬と永遠と」が刊行されます。「思い出を切りぬくとき」(1998年あんず書房/2009年河出文庫)に続く、13年ぶりのエッセイ集です。版元は辺見じゅんさんが代表を務められる幻戯書房です。


■書誌事項
幻戯書房 2011.6.1 ISBN978-4-901998-75-8
1800円 四六上製 224p

→詳細はこちら:幻戯書房ニュース|続報

装幀は緒方修一さん、装画はミヤケマイさんだそうです。


■目次
1 旅、子どものころ
青緑色の池
先生の住所録
青の時代―「アイロンをかける女」
青のイメージ
「声」の通り道
宙空漂う「なぜ」の問いかけ
一瞬と永遠と。
地球の半分の雪
安里屋ユンタ
私は生き物。同じ生き物。
ガラパゴス・ハイ

2 読書歴
食卓にはブラッドベリの幸福を
単純な解答
幻想に帰すディック
クック・ロビンは一体何をしでかしたんだ
胎児の夢に―三木成夫『胎児の世界』
二重螺旋を越えた超新人達―矢口敦子『人形になる』
数学者と狂気―森博嗣『まどろみ消去』
こうやって心理学書にはまりこむ。―河合隼雄『青春の夢と遊び』
哲学の快感―永井均『マンガは哲学する』
夢の世の中、「仲蔵狂乱」のこと―松井今朝子『仲蔵狂乱』
我れは宇宙―小松左京『宇宙にとって人間とは何か』
半分人間―半分妖精
寺山修司の少女感覚

3 漫画家
男性作家による少女まんがのフェミニンな視点
「超人ロック」の甘い歌声
サイボーグ009に夢中
ユミコ風
天の視座と人の心と
虫は手塚治虫の虫
『新選組』にある喪失と再生
アドルフの葬列
歓喜の声を求めて
ブッダ―生物と生命のタピストリー

4 映画、舞台、バレエ
日米スーパーヒーロー
オデッサの乳母車
「ディア・ハンター」
批評の型あれこれ
ニューヨーク印象
遊眠社の舞台・その他の舞台
ノルウェイの森
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」
ニジンスキーの太股。
深川秀夫という光または
黒鳥のいない白鳥の湖
神の美酒―ジョルグ・ドン

単行本発売情報, エッセイ