手塚治虫「虹のプレリュード」豪華版にコミックエッセイを寄稿
手塚治虫の「虹のプレリュード」は『週刊少女コミック』に1975年41号から44号まで4回に分けて連載された作品です。19世紀、ロシア圧制下のポーランドはワルシャワを舞台に、若者達の革命と音楽への情熱、恋愛模様を描いた作品で、若き日のショパンが登場します。
2010年はショパン生誕200年の年です。ショパンの命日10月17日頃ということで、2010年10月15日に小学館からCDつきで豪華な保存版が発売されました。この作品に萩尾先生がコミックエッセイを寄稿されています。4ページ、本編から発想された別バージョンということで、自ら「妄想バージョン」と名付けられています。
本編を読まないとおもしろさがわかりませんのでまずは手塚作品を。コミックエッセイは本編からシームレスなので、ちょっとびっくりします。「ドラゴン・タトゥーの女」のようなパンクロック系の腐女子って...怖すぎです...。
本書には池田理代子先生、竹宮惠子先生も寄稿されています。お二人は過去の作品のカットと文章です。ひょっとしたら萩尾先生も、出版社からの依頼は文章のエッセイだったのだけど、ご自分からコミックにされとのかも...と思いました。それくらい楽しそうに描かれているのです。
余談ですが、「オルフェウスの窓」の第一部、イザークの指は本当に大きくて、ピアノを弾いてる感じがしてよかったなーと感慨深いものがありました。