作品目録

レオくん

 

初出誌
「flowers」2008年2月号~2012年6月号
1 レオくんのグルメ日記:2008年2月号(2008.2.1) p109~124(16p)
2 レオくんの映画スター:2008年3月号(2008.3.1) p103~122(20p)
3 レオくんの小学一年生:2008年7月号(2008.5.1) p135~174(30p)
4 お外に出して:2008年8月号(2008.8.1) p79~94(16p)
5 レオくんのお見合い:2008年12月号(2008.12.1) p139~166(32p)
6 レオくんの狩り―ヤモリ編―:2009年1月号(2009.1.1) p73~88(16p)
7 レオくん―ヤマトちゃんの恋―:2009年3月号(2009.3.1) p115~130(16p)
8 レオくんのアシスタント:2009年4月号(2009.4.1) p135~165(30p)
9 マルちゃんのスキヤキ:2009年6月号(2009.6.1) p77~82(6p)
10 マイのカタログ生活:2009年12月号(2009.12.1) p45~60(16p)
11 レオとまいごの子猫:2010年8月号(2010.8.1) p249~264(16p)
12 マイちゃんの木登り:2012年6月号(2012.6.1) p77~84(8p)
登場人物
レオくん:グルメな猫
ママ(ビビちゃん):レオくんをお世話している人
タマ姫姉さん:レオくんの友達のお姉さん猫。
マイちゃん:三日月口がチャームポイントのおてんば猫。
タケルくん:レオくんの友達。人間の子どもで小学一年生
新妻ヤマト:レオくんが一日だけ行った学校のお友達で小学一年生
めぐみ先生:レオくんの小学校の1年2組の先生
マルちゃん:ママのお友達
シズコおばさん:マルちゃんのおばさん。お見合い教室を主宰
あらすじ
第1話:レオくんのグルメ日記
レオくんは、とっても食いしん坊な猫。ママにカリカリビスケットやにぼしをもらい、おなかがいっぱいになりました。散歩に出てうとうとすると、ネズミがちょろちょろやってきます。そこはハンターなので、当然つかまえますが、レオくんはまだネズミを食べたことがありません。タマ姫姉さんにそそる味と言われ、楽しみにしていたのですが、ママに自慢しに見せると、捨てられてしまいます。レオくんはがっかり。それからも食べ損ねたネズミが気になって仕方がないレオくん。ママと一緒にスフレ屋さん、ピザ屋さん、アイスクリーム屋さんとオシャレなお店に出かけてはその度にネズミスフレ、ネズミピザ、ネズミアイスクリームを頼んでみるのですが…。
萩尾先生のキャラクターもの(人間以外のものが主人公になっている作品)は「モトちゃん」以来じゃないかと思います。このキャラクターはとても不思議で、最初はママとだけお話できるのかと思って普通に読んでいたら、お店の人ともお話しているので、少し驚きました。
第1話でレオくんがネズミにこだわるのは、2008年がネズミ年だったからなんですが、後になるとこういうことも書いておかないと忘れてしまってりするのですよね。
『ねこだのみ』3(My First Big 小学館 2016.3.2 ISBN978-4-09-118241-8 p31~46)に収録。

 

第2話:レオくんの映画スター
第2話はレオくんが映画に出演しようと奮闘するお話です。レオくんがオーディションを受けて出ようとする映画、「グーグーだって猫である」は大島弓子氏の有名な猫漫画。これをちょうどこの作品が描かれた頃、小泉今日子主演で映画を撮影していたので、そのせいで描かれたのかなと思ったのですが、どうもそれだけではないようです。2007年、「ドモ又の死」という映画に、萩尾先生は出演されていた影響もあるでしょうか?

 

第3話:レオくんの小学一年生
タケルくんが行くという小学校は給食というオイしそうな物があると聞いたレオくんはママにおねだりしてランドセルを買ってもらいます。早速小学校に入学したレオくんの担任の先生は美人のめぐみ先生。レオくんは早速授業を受けますが…
次第にページ数が増えています。加えて次第にこの作品、しんどい感じになっています。レオくんは猫だったからよかったものの、もし人間だったら、と考えるととても怖いのです。
2008年4月29日、不登校児に関する「Fonte」という雑誌の創刊10周年記念集会にて講演をなさったので、「学校」というものに対する違和感を寓意的に表現されたのかもしれません。
※単行本掲載時に2ページ加筆。

 

第4話:お外に出して
雨の日、家の中から出られないレオくんは家の中をうろうろ。雨が苦手なので家の中で用を足さないといけません。ママが猫砂の入ったトイレを用意してくれるのですが、どうもこのトイレが苦手です。
なんだか一気に普通の猫のお話になりました。これまでの流れを考えると、ちょっと意外な気もします
「珠玉の名作アンソロジー 5 どこかにある猫の国」(小学館文庫 2013年6月15日発売)に収録。
『ねこだのみ』2(My First Big Special 小学館 2015.7.29 ISBN978-4-09-119843-3 p97~112)に収録。

 

第5話:レオくんのお見合い
レオくんが人間の女の人とお見合いをします。スミレさんは仕事を続けたい女性で、家事を平等に分担したいと言うのですが、レオくんが作ることの出来るゴハンがスミレさんの気に入らず、ダメ。次のアンズさんは専業主婦になって子どもが欲しい女性で、レオくんは去勢しているので、ダメ。次のカナメさんは家事なんかいいけど、仕事はちゃんとしないと、と言われ、レオくんは働きに出るのですが…
32ページと、本格的な連載になってきました。現代の女の人のいろいろな好みが出てきて、それなりに面白いです。最初の二人はステレオタイプでしたが、3人目が変化球。4人目になると、それって結構ネコでもいけるような気になってきます。ネコとお見合いって、別の意味ですが、ありますものね。

 

第6話:レオくんの狩り―ヤモリ編―
ヤモリの親子がレオくんの家の玄関に虫を食べにやってきます。玄関の照明に虫が寄って来るので食べ放題の天国なのですが、一方、ネコがねらっているので危険地帯でもあります。レオくんは少しずつ間合いを詰めて行きます。ヤモリの親子も用心しつつ食事を続けていますが…。
先生の描く爬虫類はかわいいので、ヤモリが嫌いな方でも大丈夫だと思います。ヤモリは家を守ると昔から言われているように、悪い虫を食べてくれるので、大事にしないとなりませんね。
※第1巻未収録

 

第7話:レオくん―ヤマトちゃんの恋―
第3話で1日だけ学校に行ったとき、レオくんはさんざんな目に遭いましたが、そこにいたヤマトちゃんという女の子から見たレオくんの姿です。ヤマトちゃんはとてもいい子なので先生に怒られてばかりのレオくんのことを最初はイヤだなとかダメだなという目で見ているのですが、次第にその自由さに惹かれて行きます。次の日、レオくんが学校に来なかったのでタケルくんとレオくんの家に会いに行くのですが、もう学校に来ないと知ってヤマトちゃんは泣いてしまいます。
お勉強しないと立派な人にはなれません。でも僕はネコだからいいんだもーん。と言われてしまったら泣きますね、きっと。

 

第8話:レオくんのアシスタント
レオくんは漫画家の一本〆子先生のところへアシスタントにきました。レオくんのママのお友達のマルちゃんからの紹介です。レオくんは以前マルちゃんの同人誌のお手伝いをしたことがありました。まさに「ネコの手を借りる」というやつです。ところが、予想どおりというか、レオくんはあまりお役に立てませんが…。
萩尾先生がマンガ制作の現場を描くなんて、どのくらい久しぶりなのか考えてみたのですが、ちょっと思い出せません。以前あったのでしょうか…?
『ねこだのみ』(My First Big Special 小学館 2015.5.6 ISBN978-4-09-119792-4 p192~221)に収録。

 

第9話:マルちゃんのスキヤキ
ママのお友達のマルちゃんがスキヤキをしようと牛肉を持ってきます。マルちゃんは肉が苦手だったのですが、お年賀にいただいた高級米沢牛のスキヤキがあまりにおいしくて、好きになりました。ママやレオくんにも食べさせたかったのですが…
ハムスターのパニックって誰かそれを起こす人が身近にいたとしか思えないほどリアルです。先生って、そういうところ、すごいです。

 

第10話:マイのカタログ生活
レオくんのおうちのお隣、有馬さんちにはやんちゃなマイちゃんが住んでいます。マイちゃんはとても落ち着きがなく、お風呂に飛び込んできたり、おでんを煮ているママの頭に飛び乗り、危うくおでんになるところでした。タマ姫はママに頼まれてマイちゃんを教育しようと、シンデレラの絵本を読み聞かせます。
マイちゃんはシンデレラの絵本にのっているシャンデリアに憧れ、キラキラの首輪を通販で買ってもらえることになりました。カタログにはたくさんキラキラしたものが載っています。ママがパソコンを離れている隙にマイちゃんが次々と注文をしてしまいますが…
レオくん、半年ぶりの登場です。「ここではないどこか」シリーズに連載が戻っていたし、単行本も出て掲載されていないのは「レオくんの狩り―ヤモリ編―」だけだったので、レオくんはもう描かれないのかと思っていました。新キャラクター登場です。レオくん、タマ姫様に続いて、マイちゃんも萩尾先生のおうちの猫です。やっぱり暴れん坊のようですね。

 

第11話:レオとまいごの子猫
お昼にママの出してくれたごはんにはにぼしが入っていません。レオくんはにぼしが大好きなのですが、朝ご飯に食べたばかりだし、にぼしは消化に悪いので、ダメと言われてふてくされてしまったレオくん。そのままごはんを食べずにお散歩に行くと、草むらから白い子ネコが出てきました。レオくんが逃げて帰ると、おうちまでついて来てしまいました。その子ネコはレオくんのごはんを食べ、ミルクを飲み、ママのおひざにのっています。レオくんはママをとられたのがイヤです。それにマイちゃんやタマ姫様も、長毛できれいで高級そうな白い子ネコのことが気に入りません。
その後も白い子ネコはママのおうちにやってきます。どうやら迷子のようです。ご飯を食べたりママのベッドで寝られたり、にぼしが食べられなくなったりと、いろいろと子ネコのせいで不自由になったレオくんは、子ネコのママを探しに行きます。スーパーに「そっくりな子をさがしているポスターがあった」ことを聞きつけ、早速そのポスターをはがしてママに見せますが、そこで探していたのは「マサオ」という子イヌでした。それでもレオくんはポスターの連絡先にあった小林さんの家に電話をしてしまいます。
小林さんがかけつけてきました。もちろんネコなのでマサオではありません。が、動物病院に似た子ネコの写真があったことを教えてくれました。ママが病院に電話をして、ようやく飼い主が見つかりました。川向こうの春風さんのちのオボロちゃんという名前でした。オボロちゃんは無事引き取られて行きました。
1ヶ月後、オボロちゃんがレオくんの家に遊びに来ました。ジョルウェージャンフォレストキャットの雑種だというオボロはレオくんたちよりずっと大きくなっていました。小林さんちのマサオも見つかったそうです。
迷いネコが具体的なので、実際に先生の家に迷い込んできたのではないかと、ちょっと想像してしまいました。
第12話:マイちゃんの木登り
元気がありあまっているマイちゃんはいつも網戸を登っています。お外に出て網戸を登るのと同じと、木登りを始めますが...。
子ネコにありがちな話で、これは実話ではないかと思ってしまいます。それにしてもタマ姫様とマイちゃんが一緒に落ちてくるスローモーションのシーン、動画に撮って解析したのではないかと思うほど、見事な描き方です。
収録書籍
レオくん

レオくん(フラワーズコミックスα) 小学館 2009.6.15

レオくん

珠玉の名作アンソロジー 5 どこかにある猫の国 小学館 2013.6.20

ねこだのみ

ねこだのみ 小学館 My First Big Special 2015.5.6

ねこだのみ2

ねこだのみ2 小学館 My First Big Special 2015.7.24

ねこだのみ3

ねこだのみ3 小学館 My First Big 2016.3.2

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レオくん(フラワーズコミックスアルファ) 小学館 2009.6.15

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