作品目録

柳の木

シリーズ・ここではないどこか 第10話

初出誌
「flowers」2007年5月号(2007.5.1) p123~142(20p)
登場人物


あらすじ
川のほとりにある柳の木の下に女が一人、傘をさして立っている。一人の子供がその柳の木をめがけて河原に降りてきて、また上っていく。
コメント
19ページの作品ですが、全て1ページ2コマで構成されています。途中の1ページ(2コマ)と最後の5ページ(10コマ)を除き、すべて同じ場所・同じフレームで描かれています。淡々とコマが進み、紙芝居のような、連続した写真のような作品です。
お母さんが何らかの理由で男の子が小さいうちに亡くなっているのでしょう。彼女は息子の成長を柳の木の下でじっと見守っています。春、春、夏、秋、冬、雨の日、風の日、じっと見守っています。ケンカをしたのか怪我をした日、町を出て行く日、そして帰って来た日、子供が生まれ、そして…。
おそらく、萩尾先生の短編の歴史の中でも「半神」と一、二を争う傑作でしょう。ここしばらくの間、親しみやすい作品を描かれてきて、久しぶりの天才ぷりに、孤高の高みにおられることを再確認させられた作品でした。
収録書籍
山へ行く

山へ行く(フラワーズコミックス) 小学館 2007.7.20

山へ行く

山へ行く(小学館文庫) 小学館 2016.3.20

入手しやすい本作品収録の単行本 山へ行く

山へ行く(小学館文庫) 小学館 2016.3.20

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参考情報
翻訳:英語

貴婦人

女の一生