単行本

小説・戯曲・エッセイ集・対談集

思い出を切りぬくとき

思い出を切りぬくとき(あんず堂)

出版社あんず堂
初版発行1998.4.23
定価1400円
ISBN4-87282-231-5

思い出を切りぬくとき(文庫版)

思い出を切りぬくとき(河出書房新社)

出版社河出書房新社
初版発行2009.11.4
定価599円
ISBN4-309-40987-3
叢書名河出文庫

目次

カラーイラストp1~8
まえがきp11
目次p12~14
1 のちの想いにp15~96
しなやかに、したたかに『グレープフルーツ』1981年7月p17~27(カット3枚)
秋の夜長のミステリー『グレープフルーツ』1981年11月p28~36(カット2枚)
名前というもののあれこれ『グレープフルーツ』1982年2月p37~47(カット3枚)
人の往来『グレープフルーツ』1982年6月p48~55(カット2枚)
日本語は論理的なのか『グレープフルーツ』1982年8月p57~68(カット2枚)
清く正しく美しい場合『グレープフルーツ』1982年12月p69~81(カット2枚)
作家と編集の間には『グレープフルーツ』1983年2月p82~91(カット1枚)
思い出を切りぬくとき『ペーパームーン』別冊1983年7月p92~95
2 風を踊るひとp96~134
モーリス・ベジャールの「近代能楽集」『ダンスマガジン』1985年5月p99~117(カット1枚)
ファウストの謎『ダンスマガジン』1985年2月p118~124
バリシニコフについてのおしゃべり『ダンスマガジン』1986年10月p125~133(カット2枚)
3 初めてのものにp135~
アニメーション・ベスト5『ペーパームーン』1978年6月p137~139
私をビックリさせた映画「第三の男」「アニスビスケット・タイム」1977年12月p140~132
海色のびいどろ玉と魔女のひとりごと『ペーパームーン』1976年3月p143~148
お砂糖ぬきの紅茶は“本当の味”がするんです『ペーパームーン』1976年12月p149~152(カット1枚)
ホットコーヒーの話「ストロベリーフィールズ」1976年11月p153~157
少女漫画の新しい波・波・波「アニスビスケット・タイム」1977年12月p158~159
ホッチキス片手に手作りのアンソロジー「アニスビスケット・タイム」1977年12月p160~162
パリの「流れ星ホテル」に泊まったとき「デリカシィココア・タイム」1978年1月p163~165(カット1枚)
ヨーロッパ、ステーキめぐりでこけた話「デリカシィココア・タイム」1978年1月p166~169(カット1枚)
ピカソ美術館「リキュールボンボン・タイム」1979年3月p170~173
お酒の話「サングリア・タイム」1979年8月p174~178(カット1枚)
小ギツネの話「ストロベリーフィールズ」1976年11月p179~181
白ケムシの話「ストロベリーフィールズ」1976年11月p182~185(カット1枚)
猫マクラ物語「カトルカール・タイム」1979年2月p186~189
仕事中断の苦しみについて「マジパン・タイム」1980年6月p190~194
性善説と性悪説の話「ストロベリーフィールズ」1976年11月p195~198
あとがきp199~201
初出一覧p202~203

1981年頃「グレープフルーツ」誌に掲載された「片手間なおしゃべり」というシリーズを中心に、寺山修司氏と一緒に編集された若手漫画家の作品を集めた「フォー・レディース」シリーズに収録されたエッセイほかが入ってます。
まえがきでもおっしゃってますが、若かりし頃のちょっととんがった先生のお姿が拝見できます。今刊行された、ということは、それだけ年輪を重ねられ、距離をもって見ることができる、ということでしょうか。
「トーマの心臓」連載時の苦労話には泣けます。道を切り拓く者の試練、とも言うべきお話です。「フォー・レディース」シリーズを一緒に編集なさった寺山修司氏への追悼文もあります。昔からのお友達、ささやななえ子先生や青池保子先生なども登場されてます。
それから、先生のバレエへの造形の深さ、バレリーナの肉体への萩尾先生の鋭い観察眼もお見受けできます。「メッシュ」シリーズ「苦手な人種」のお姉さんを彷彿とさせる、「罪の意識のなさ」への厳しい糾弾が掲載されています。
2009年、作家生活40周年を記念して河出書房新社から文庫版が刊行されました。あんず堂のは11年経過して新刊ではとても手に入らなくなっていました。よしもとばななさんの解説がついています。

斎王物語

一瞬と永遠と