単行本

小説・戯曲・エッセイ集・対談集

一瞬と永遠と

一瞬と永遠と

発行所幻戯書房
初版発行2011.6.14
定価1,890円
ISBNISBN978-4-901998-75-8

目次

I
青緑色の池「季刊へるめす」1987.12p8~10
先生の住所録「季刊へるめす」1988.6p11~13
青の時代―「アイロンをかける女」「季刊へるめす」1988.9p14~16
青のイメージ「季刊へるめす」1988.3p17~20
「声」の通り道―天童大人「聲ノ奉納」「現代詩手帖」2009.9p21~23
宙空漂う「なぜ」の問いかけ「朝日新聞」2009.5.18p24~26
一瞬と永遠と「トーマの心臓」「訪問者」連鎖公演(スタジオライフ)宣伝用印刷物 2000p27~28
地球の半分の雪「ゆきのまち通信」2000.5p29~31
安里屋ユンタ「白い国の詩」2009冬p32~33
私は生き物。同じ生き物。「小松左京マガジン」2006.1p34~35
ガラパゴス・ハイ「文藝春秋」2007.6p36~39
II
食卓にはブラッドベリの幸福を「別冊奇想天外」1981.4p42~50
単純な解答「ユリイカ」1982.4p51~54
幻想に帰すディック「SFマガジン」1982.7p55~57
クック・ロビンは一体何をしでかしたんだ「マザーグースのうた」 4付録(谷川俊太郎訳詞)草思社 1976p58~62
胎児の夢に―三木成夫『胎児の世界』「現代思想」1994.3p63~68
二重螺旋を越えた超新人達―矢口敦子『人形になる』徳間文庫 2008p69~74
数学者と狂気―森博嗣『まどろみ消去』講談社文庫 2000p75~78
こうやって心理学書にはまりこむ。―河合隼雄『青春の夢と遊び』『河合隼雄を読む』講談社 1998p79~84
哲学の快感―永井均『マンガは哲学する』岩波現代文庫 2009p85~92
夢の世の中、「仲蔵狂乱」のこと―松井今朝子『仲蔵狂乱』講談社文庫 2001p93~97
我れは宇宙―小松左京『宇宙にとって人間とは何か』PHP新書 2010p98~100
半分人間―半分妖精「ユリイカ」2008.2p101~104
寺山修司の少女感覚「ユリイカ」1993.12p105~107
III
男性作家による少女まんがのフェミニンな視点『超少女明日香』1(和田慎二)白泉社文庫 1998p110~114
「超人ロック」の甘い歌声『超人ロック』16(聖悠紀)ビブロスコミック文庫 1996p115~118
サイボーグ009に夢中『サイボーグ009』4(石ノ森章太郎)秋田文庫 1994p119~121
ユミコ風『銀の実を食べた?』(大島弓子)小学館文庫 1977p122~125
天の視座と人の心と『塔にふる雪』(坂田靖子)潮漫画文庫 2000p126~129
虫は手塚治虫の虫「ユリイカ」1983.2p130~134
『新選組』にある喪失と再生『新選組』(手塚治虫)集英社文庫 1995p135~140
アドルフの葬列『アドルフに告ぐ』2(手塚治虫)文春文庫 1992p141~144
歓喜の声を求めて『ルードウィヒ・B 』2(手塚治虫)潮ビジュアル文庫 1993p145~148
ブッダ―生物と生命のタピストリー『ブッダ』12(手塚治虫)潮ビジュアル文庫 1993p149~153
IV
日米スーパーヒーロー「キネマ旬報」1987.11p156~159
オデッサの乳母車「キネマ旬報」1988.3p160~164
「ディア・ハンター」「キネマ旬報」1988.6p165~168
批評の型あれこれ「キネマ旬報」1988.7p169~175
ニューヨーク印象「キネマ旬報」1988.8p176~182
遊眠社の舞台・その他の舞台「キネマ旬報」1988.9p183~189
ノルウェイの森「キネマ旬報」1988.11p190~195
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「キネマ旬報」1989.1p196~202
ニジンスキーの太股。「エスクァイア」1993.12p203~205
深川秀夫という光または波多野澄子バレエ研究所・生徒公演案内 1998p206~207
黒鳥のいない白鳥の湖「芸術新潮」1997.11p208~211
神の美酒―ジョルグ・ドン「ダンスマガジン」1993p212~215
あとがきp216~217
初出一覧p218~221
※初出一覧の「青緑色の池」の初出が「1987.7」になっていますが、「1987.12」の間違いだと思います。
※同「クロック・ロビン」は「クック・ロビン」の間違いだと思います。
※同「寺山修司の少女感覚」の初出が「1998.12」になってますが、「1993.12」の間違いだと思います。

萩尾先生の13年ぶりのエッセイ集です。書かれた年代も内容の幅も様々なエッセイが収録されています。雑誌に発表されたもの、文庫ほか書籍の巻末解説として収められたものです。
全体は四部構成で、1:旅・子供の頃のお話、2:読書(解説中心)、3:漫画作品(解説中心)、4:映像芸術(映画、演劇、バレエ)となっています。この中では特に「3」の漫画作品に関するエッセイに特に興味深いものが多いです。その中には手塚治虫作品が5本も入っていて、やはり手塚作品への思い入れは深いのだと改めて思います。また、大島弓子について語った「ユミコ風」はたいへん貴重なものだと思います。
収録に際してはもともとの先生の原稿から起こしており、雑誌掲載時に変更されたりされたものも、できるだけオリジナルのものを生かすようにしているそうです(編集部談)。そのため、ジョルジュ・ドン(雑誌特集名)→ジョルグ・ドン(原稿ママ)となっています。また、解説は題名がないケースが多いのですが、今回収録されるにあたりタイトルが付与されているものがあります。これがオリジナルにあったものかどうかまではわかりません。

一瞬と永遠と

一瞬と永遠と 朝日文庫版

発行所朝日新聞出版
初版発行2016.5.30
叢書名朝日文庫
定価660円+税
ISBNISBN978-4-02-264813-6

目次

表紙イラスト「ファンタジーDX」1994.6予告カット
I
青緑色の池「季刊へるめす」1987.12p12~15
先生の住所録「季刊へるめす」1988.6p16~19
青の時代―「アイロンをかける女」「季刊へるめす」1988.9p20~23
青のイメージ「季刊へるめす」1988.3p24~27
「声」の通り道―天童大人「聲ノ奉納」「現代詩手帖」2009.9p28~30
宙空漂う「なぜ」の問いかけ「朝日新聞」2009.5.18p31~34
一瞬と永遠と「トーマの心臓」「訪問者」連鎖公演(スタジオライフ)宣伝用印刷物 2000p35~36
地球の半分の雪「ゆきのまち通信」2000.5p37~39
安里屋ユンタ「白い国の詩」2009冬p40~41
私は生き物。同じ生き物。「小松左京マガジン」2006.1p42~43
ガラパゴス・ハイ「文藝春秋」2007.6p44~47
女心「本の窓」1980.9p48~50
わが師の恩「週刊朝日」1990.5.18p51~55
II
食卓にはブラッドベリの幸福を「別冊奇想天外」1981.4p58~67
単純な解答「ユリイカ」1982.4p68~71
幻想に帰すディック「SFマガジン」1982.7p72~74
クック・ロビンは一体何をしでかしたんだ「マザーグースのうた」 4付録(谷川俊太郎訳詞)草思社 1976p75~79
胎児の夢に―三木成夫『胎児の世界』「現代思想」1994.3p80~85
二重螺旋を越えた超新人達―矢口敦子『人形になる』徳間文庫 2008p86~92
数学者と狂気―森博嗣『まどろみ消去』講談社文庫 2000p93~96
こうやって心理学書にはまりこむ。―河合隼雄『青春の夢と遊び』『河合隼雄を読む』講談社 1998p97~103
哲学の快感―永井均『マンガは哲学する』岩波現代文庫 2009p104~111
夢の世の中、「仲蔵狂乱」のこと―松井今朝子『仲蔵狂乱』講談社文庫 2001p112~116
我れは宇宙―小松左京『宇宙にとって人間とは何か』PHP新書 2010p117~120
半分人間―半分妖精「ユリイカ」2008.2p121~124
寺山修司の少女感覚「ユリイカ」1993.12p125~128
III
男性作家による少女まんがのフェミニンな視点『超少女明日香』1(和田慎二)白泉社文庫 1998p130~135
「超人ロック」の甘い歌声『超人ロック』16(聖悠紀)ビブロスコミック文庫 1996p136~140
サイボーグ009に夢中『サイボーグ009』4(石ノ森章太郎)秋田文庫 1994p141~144
ユミコ風『銀の実を食べた?』(大島弓子)小学館文庫 1977p145~148
天の視座と人の心と『塔にふる雪』(坂田靖子)潮漫画文庫 2000p149~152
虫は手塚治虫の虫「ユリイカ」1983.2p153~158
『新選組』にある喪失と再生『新選組』(手塚治虫)集英社文庫 1995p159~165
アドルフの葬列『アドルフに告ぐ』2(手塚治虫)文春文庫 1992p166~170
歓喜の声を求めて『ルードウィヒ・B 』2(手塚治虫)潮ビジュアル文庫 1993p171~175
ブッダ―生物と生命のタピストリー『ブッダ』12(手塚治虫)潮ビジュアル文庫 1993p176~181
IV
日米スーパーヒーロー「キネマ旬報」1987.11p183~187
オデッサの乳母車「キネマ旬報」1988.3p188~193
「ディア・ハンター」「キネマ旬報」1988.6p194~198
批評の型あれこれ「キネマ旬報」1988.7p199~205
ニューヨーク印象「キネマ旬報」1988.8p206~212
遊眠社の舞台・その他の舞台「キネマ旬報」1988.9p213~219
ノルウェイの森「キネマ旬報」1988.11p220~225
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「キネマ旬報」1989.1p226~232
ニジンスキーの太股。「エスクァイア」1993.12p233~235
深川秀夫という光または波多野澄子バレエ研究所・生徒公演案内 1998p236~237
黒鳥のいない白鳥の湖「芸術新潮」1997.11p238~241
神の美酒―ジョルグ・ドン「ダンスマガジン」1993p242~244
あとがきp246~247
文庫版によせて「道のり」p248~253
初出一覧p254~256
解説 穂村弘p257~263
私は何のために生きているのだろう。あの頃は今がどんな未来へ繋がるか、考えもしなかった。そしてやっぱり、ここにいる――。繊細で瑞々しい感性と、代表作に繋がる深い思索に圧倒される、鮮烈なエッセイ集。新たにエッセイ2編とあとがきを加え待望の文庫化《解説・穂村弘》
自己の世界の確立に立ち会ってくれたある編集者のこと―「わが師の恩」/十七のとき漫画家になると決意させられた手塚治虫―「「新撰組」にある喪失と再生」/一面の銀世界に想う―「地球の半分の雪」/両親との葛藤について考える―「こうやって心理学書にはまりこむ。河合隼雄「青春の夢と遊び」」
人生、仕事とあらゆる表現作品についての48編
※文庫化にあたり、「女心」「わが師の恩」の2編と文庫版によせてのあとがき、そして穂村弘氏の解説が追加されています。

思い出を切りぬくとき

夢見るビーズ物語